オーストラリア留学のメリット・デメリット16選

オーストラリア留学は、世界中の留学生にとって非常に人気の高い選択肢の一つです。美しい自然、豊かな文化、多様な教育機関など、オーストラリアにはたくさんの魅力がありますが、その一方で、留学先としてのメリットとデメリットをしっかり理解しておくことが大切です。この記事では、「オーストラリア留学のメリットデメリット16選」というテーマで、オーストラリア留学の実際の体験に基づいたメリットとデメリットを紹介します。費用や生活環境、ビザの要件など、留学を成功させるために押さえておくべきポイントを具体的に見ていきましょう。

オーストラリア留学のメリット8選

フレンドリーでオープンなオーストラリア人

オーストラリア留学のメリットの一つに、オーストラリア人のフレンドリーでオープンな性格が挙げられます。この温かく迎え入れてくれる国民性は、留学生にとって心強いものであり、異国の地でも安心して生活を始められる大きな要素です。オーストラリア人の性格やコミュニケーションスタイルは、多くの留学生に「友達を作りやすい」と感じさせるため、オーストラリアは留学先として非常に人気があります。しかし、なぜオーストラリア人はこれほどフレンドリーでオープンなのでしょうか？その理由や背景には、歴史的な経緯や社会的な要因が関わっています。

フレンドリーである理由

オーストラリア人のフレンドリーさの大きな理由として、まず挙げられるのは「余裕のあるライフスタイル」と「リラックスした文化」です。オーストラリアは広大な土地と美しい自然に恵まれており、都市部であっても自然との調和が感じられる生活環境があります。多くの人々がアウトドア活動を楽しみ、仕事と生活のバランスを大切にする文化が根付いているため、日常的にストレスが少なく、ゆったりとした時間の中で人々が交流します。このリラックスした環境が、他者に対しても寛容でオープンな態度を取ることにつながっています。

また、オーストラリア人は「フェアゴー（Fair Go）」という概念を非常に重視します。これは、誰もが平等にチャンスを与えられるべきだという考え方であり、オーストラリアの国民性を象徴するものです。フェアゴーの精神は、他者に対して公平かつ思いやりのある態度を取ることを促進し、結果としてフレンドリーな姿勢が日常生活に根付く要因となっています。この概念は、教育や職場、社会全般において広く受け入れられており、留学生に対しても同様に適用されます。そのため、留学生がオーストラリアで孤立することなく、現地のコミュニティに溶け込みやすい環境が作られているのです。

歴史的な背景

オーストラリアのフレンドリーさを理解するには、その歴史的背景を振り返ることが重要です。オーストラリアは19世紀にイギリスからの移民を多く受け入れた植民地時代を経験しており、その後も様々な国から移民を迎え入れてきました。特に第二次世界大戦後、ヨーロッパやアジアからの移民が増加し、オーストラリアは多文化社会としての発展を遂げました。このような移民の歴史は、オーストラリア人が異文化や外国人に対して寛容であり、他者を受け入れる姿勢を持つ要因となっています。

1950年代から70年代にかけて、オーストラリアは「白豪主義」と呼ばれる移民政策を放棄し、多文化主義を採用しました。これにより、様々な文化的背景を持つ人々が共存し、互いに尊重し合う社会が形成されました。この多文化主義がオーストラリアのフレンドリーさとオープンな態度を生み出す根幹にあります。移民の増加に伴い、異なる文化や価値観を持つ人々と日常的に接する機会が増えた結果、オーストラリア社会全体が多様性を尊重し、他者を受け入れる文化が自然と育まれました。

また、オーストラリアはもともと刑務所植民地として開拓されましたが、過酷な環境で生き抜くためには、移民たちが互いに協力し合うことが不可欠でした。そうした背景から、仲間を助け合い、コミュニティ全体で支え合う文化が根付き、それが現在のオーストラリア人のフレンドリーな性格に影響を与えていると考えられます。これにより、助け合いの精神や他者を受け入れる姿勢が自然と形成され、今日のオーストラリア社会に至っています。

他国との比較

オーストラリアのフレンドリーさは、他の英語圏の国々と比較しても顕著です。例えば、イギリスでは礼儀正しさや形式が重視される傾向があり、初対面の人と打ち解けるまでに時間がかかることがよくあります。一方で、カナダは非常に友好的で礼儀正しい国民性を持っていますが、オーストラリアの「カジュアルさ」や「オープンさ」とは少し異なる部分があります。オーストラリアでは、非常にフレンドリーでありながらも形式ばらず、すぐにカジュアルな会話を始めることができるため、よりリラックスしてコミュニケーションが取れるという印象を持つ留学生が多いです。

自然が豊かでアウトドアが楽しめる

オーストラリア留学の大きなメリットの一つは、豊かな自然とアウトドアアクティビティを満喫できる点です。オーストラリアは、世界でも有数の自然豊かな国として知られており、その多様な景観は留学生にとっても魅力的な環境です。美しいビーチから広大な砂漠、熱帯雨林や雄大な山脈まで、オーストラリアはその広大な国土に信じられないほどバラエティに富んだ自然を擁しています。この自然環境がもたらすさまざまなアクティビティは、学業の合間にリフレッシュし、新しい体験をする絶好の機会となるでしょう。

まず、オーストラリアといえば、誰もが想像するのが美しいビーチです。ゴールドコーストやボンダイビーチなど、世界的に有名なビーチがあり、サーフィンやスノーケリング、スキューバダイビングなどのマリンスポーツが盛んです。特に、グレートバリアリーフは世界最大のサンゴ礁であり、ダイビングを通じて鮮やかな海の世界を探索することができます。海に潜ると、色鮮やかな魚や美しいサンゴが広がる光景は、他の国では味わえない特別な体験です。これほどまでに豊かな海洋生態系がすぐそばにある環境は、オーストラリアならではの魅力と言えるでしょう。

また、ビーチだけでなく、オーストラリアには広大な内陸部や国立公園も数多く存在します。ブルーマウンテンズやウルル（エアーズロック）は、壮大な自然景観を誇る観光スポットであり、ハイキングやキャンプが好きな人にとっては絶好の場所です。ハイキングコースでは、息を呑むような絶景を目にすることができ、オーストラリアの大自然を体感することができます。特にウルルのような神秘的な場所は、アボリジニの文化や歴史を学びながら大自然を満喫できるため、単なる観光以上の深い体験ができる点も留学生活に彩りを添えるでしょう。

自然が豊かなオーストラリアでは、動物たちとも身近に触れ合うことができます。カンガルーやコアラなど、オーストラリア独自の野生動物に出会えるのもこの国ならではの魅力です。例えば、クイーンズランド州にあるローネパイン・コアラサンクチュアリでは、コアラと直接触れ合うことができる体験がありますし、カンガルーが野生で跳ね回る姿を見ることも珍しくありません。自然豊かな環境で学び、暮らす中で、こうした動物たちと出会うことができるのは、留学先としてのオーストラリアの大きなメリットです。

さらに、オーストラリアの気候は年間を通じて温暖なため、アウトドアアクティビティを楽しむには最適な環境です。冬でも比較的暖かく、他の国のように極寒の中で過ごす必要がないため、年間を通してキャンプやピクニック、トレッキングなどを気軽に楽しむことができます。たとえば、カナダやイギリスなどの英語圏の国では、冬場は雪や寒さが厳しく、アウトドア活動が制限されることが多いですが、オーストラリアではその心配がほとんどありません。特に暖かい時期には、国内各地でフェスティバルや野外イベントが開催され、地元の人々との交流も深めることができる機会が豊富です。

いろんな都市での生活を楽しめる

オーストラリア留学の大きなメリットの一つは、さまざまな都市での生活を楽しめる点です。オーストラリアといえば、真っ先に思い浮かぶのがシドニーかもしれませんが、この国にはシドニー以外にも多くの魅力的な都市があり、それぞれが個性豊かな文化やライフスタイルを提供しています。長期間の滞在でも飽きることなく、都市ごとの違いを満喫できるのが、オーストラリアでの留学生活の大きな特徴です。

シドニー：活気ある大都市と美しいビーチの融合

もちろん、シドニーはオーストラリアの代表的な都市で、多くの留学生にとって魅力的な選択肢です。シドニーは、オーストラリア最大の都市でありながら、ビーチがすぐそばにあり、都市生活とアウトドアアクティビティが完璧に融合しています。オペラハウスやハーバーブリッジといった象徴的な観光スポットはもちろん、ボンダイビーチでサーフィンを楽しんだり、ハーバー周辺でのクルージングも日常的に体験できるのがシドニーの魅力です。世界的な都市でありながらも、リラックスした雰囲気を持つこの街では、さまざまな国の文化が交差しており、多国籍なレストランやイベントが充実しています。特に大都市での生活に憧れる人にとって、シドニーは刺激的な選択肢となるでしょう。

メルボルン：文化と芸術が息づく都市

一方、シドニーとは異なる雰囲気を持つのがメルボルンです。メルボルンは、アートや音楽、ファッションなど文化的な面で非常に豊かな都市として知られています。特にアートギャラリーやミュージアムが多く、街全体が芸術の空気に包まれています。また、メルボルンでは定期的にフードフェスティバルやファッションショーが開催されており、クリエイティブな分野に興味がある留学生には最適な環境です。さらに、カフェ文化が盛んなこの都市では、街中におしゃれなカフェが点在しており、のんびりとした時間を楽しむこともできます。シドニーに比べてやや落ち着いた雰囲気のメルボルンですが、文化的な体験を深く味わいたい人には理想的な都市です。

ブリスベン：温暖な気候とフレンドリーな街

オーストラリアの東海岸に位置するブリスベンも、留学生にとって人気の都市です。温暖な気候が魅力のこの都市は、シドニーやメルボルンほどの大都市ではありませんが、その分リラックスした雰囲気が漂い、住みやすさに定評があります。ブリスベンのもう一つの魅力は、そのアクセスの良さです。ブリスベンからはゴールドコーストやサンシャインコーストといった有名なビーチリゾート地へのアクセスが非常に便利で、週末のちょっとした旅行にも最適です。また、ブリスベンは地元の人々が非常にフレンドリーで、他の都市に比べてコミュニティに溶け込みやすい雰囲気があります。気候が温暖で過ごしやすいこともあり、アウトドア派の留学生にはぴったりの都市です。

アデレード：コストパフォーマンスの良さと学生に優しい街

アデレードは、シドニーやメルボルンに比べて規模は小さいものの、留学生にとって非常に住みやすい都市です。アデレードは「住みやすさ」で国内外から評価されており、生活コストが他の大都市に比べて低い点が大きな魅力です。さらに、アデレードは学生が多く集まる都市でもあるため、学生向けのイベントやサポートが充実しています。ワイン生産地としても有名で、周辺のバロッサバレーでワインテイスティングを楽しむことができるのも、他の都市にはない特別な魅力です。

パース：西海岸の自然と都市のバランス

オーストラリアの西海岸に位置するパースは、自然と都市生活のバランスが取れた魅力的な都市です。パースは、他の都市と比べるとやや孤立していますが、その分独自のライフスタイルが築かれており、アウトドア好きな人にとっては理想的な場所です。市内には公園や緑地が多く、すぐ近くには美しい海岸線が広がっています。さらに、インド洋に面した美しい夕日は、パースならではの体験です。パースは静かで自然に囲まれた生活を楽しみたい留学生にとって、他では味わえない特別な環境を提供してくれます。

長期滞在でも飽きない理由

他の国では、6ヶ月ほどの滞在で同じ場所や生活リズムに飽きてしまうことがありますが、オーストラリアではこの心配はあまりありません。その理由の一つは、オーストラリアの各都市がそれぞれ異なる魅力を持っており、都市ごとに新しい発見や体験ができるからです。シドニーのビーチライフ、メルボルンの芸術と文化、ブリスベンのリラックスした生活、アデレードのコストパフォーマンス、パースの自然の豊かさといった、異なる生活スタイルを楽しめることが、オーストラリアを長期滞在でも飽きさせない国にしています。

ワーホリビザを活用すれば語学学校に通わず長期滞在可能

オーストラリア留学のメリットの一つに、ワーキングホリデービザ（ワーホリビザ）を活用すれば語学学校に通わずに長期滞在が可能であることが挙げられます。オーストラリアは、日本とワーキングホリデー協定を結んでおり、18歳から30歳までの日本国籍の人々がこのビザを利用して、最大1年間（条件次第では延長も可能）オーストラリアに滞在し、働きながら自由に生活を楽しむことができます。この制度は、オーストラリアでの留学をより柔軟に、そして経済的にも負担を軽減できるものにしてくれます。

ワーホリビザの条件とその魅力

まず、ワーホリビザの基本的な条件について触れておきましょう。日本国籍を持つ18歳から30歳までの人が対象で、このビザを申請することでオーストラリアに最大1年間滞在することができます。また、特定の条件を満たすことで2年目、さらには3年目の滞在が許可される場合もあります。たとえば、指定された地域での農業やホスピタリティ業務に従事することなどが条件となります。このビザの大きな魅力は、自由に仕事ができることです。フルタイムの仕事に就くことも可能であり、短期間のアルバイトを組み合わせて旅行や趣味を楽しむ時間を作ることもできます。

語学学校に通わなくてもいい点も、ワーホリビザの大きなメリットの一つです。通常の留学では、学生ビザを取得する必要があり、その場合、語学学校や専門学校などに通うことが義務付けられています。さらに、オーストラリアの学生ビザでは、80%以上の出席率を求められることが多く、学校に通い続けなければビザの条件に違反するリスクがあります。しかし、ワーホリビザを活用すれば、学校に縛られることなく、自分のペースで現地の生活を楽しむことができます。語学学校に通わない分、費用の節約にもなり、そのお金を旅行や趣味、生活費に回すことができます。

時間的制約がなく自由度が高い

ワーホリビザを利用すると、時間的な制約が少ないことも大きなメリットです。学生ビザの場合、学業に専念することが求められるため、定期的な出席や課題提出が必要です。そのため、自由に旅行を計画することが難しかったり、アルバイトの時間に制限がかかることがあります。しかし、ワーホリビザではそのような制約がないため、自由に自分のスケジュールを組むことができます。好きなタイミングで仕事を見つけ、必要な時期に働き、あとは自分の好きなことに時間を使うという生活スタイルが実現できるのです。例えば、週末にはビーチでのんびり過ごし、長期休暇にはオーストラリア国内を旅行して新しい場所を発見することも可能です。

この自由度の高さが、オーストラリアでの滞在をより豊かなものにしてくれます。留学生として語学学校に通うことももちろん価値のある体験ですが、ワーホリビザを使うことで、自分の興味やペースに合わせてオーストラリアの生活をフルに楽しむことができます。仕事を通じて現地の人々との交流を深めたり、自然の中でアウトドアを楽しんだりと、限りない可能性が広がります。これにより、オーストラリアでの生活は単なる「留学」ではなく、現地でのリアルな生活体験として充実したものになるでしょう。

費用面でも大きなメリット

ワーホリビザを活用することで、語学学校の授業料を抑えられることは、経済的な負担を軽減する点でも大きなメリットです。オーストラリアの語学学校は、質が高い反面、費用もそれなりにかかります。特に長期間のコースに通う場合は、数十万円以上のコストがかかることが一般的です。しかし、ワーホリビザなら、学校に通う義務がないため、その費用を節約できます。また、オーストラリアでは生活費もそれなりにかかるため、アルバイトをしながら生活費を賄うことができるのもワーホリビザの魅力です。オーストラリアでは、時給が比較的高く、特に飲食業や観光業でのアルバイトは留学生にも人気があります。こうした仕事をしながら現地の生活を楽しむことで、学費の負担を減らしつつ、生活費を稼ぎ、余暇を満喫することができます。

語学力も現地で磨ける

語学学校に通わないからといって、語学力が向上しないわけではありません。実際、ワーホリビザを使って現地で働いたり、生活をする中で、自然と英語力が向上する機会は豊富にあります。特に、職場や日常生活の中で現地の人々と交流することは、語学学校では学べない実践的なスキルを磨くことにつながります。レストランやカフェで働く際に必要なカジュアルな英語や、友人との会話で使うスラングなど、教科書には載っていない生きた英語を学ぶチャンスがたくさんあります。こうした体験は、実際にオーストラリアでの生活を通じてしか得られないものです。

3ヶ月以内ならビザなしで留学できる

オーストラリア留学のメリットの一つは、3ヶ月以内であればビザなしで留学できることです。日本人がオーストラリアに短期間の滞在をする際、観光ビザ（ETAまたはeVisitor）を利用することで、ビザ申請の手間を省きながら留学が可能になります。この仕組みは、特に短期間の語学留学や、観光も兼ねてオーストラリアでの生活を体験したいという人にとって大きな魅力となっています。ここでは、オーストラリアに短期留学する際のビザについての詳しい情報や、その利点について説明していきます。

観光ビザ（ETA/eVisitor）の要件

オーストラリアに短期間滞在する日本人は、3ヶ月以内であれば観光ビザ（ETAまたはeVisitor）を取得するだけで入国することができます。観光ビザはオンラインで簡単に申請でき、通常は数分で承認されるため、特別な書類や長期間の手続きは不要です。このビザは、観光目的や短期間の学習目的にも利用可能で、語学学校に通うことも可能です。特に、観光ビザは学生ビザやワーキングホリデービザと異なり、英語力や特定の学校への入学証明書を提出する必要がないため、自由度が非常に高いです。

さらに、観光ビザの申請は非常に簡単で、オンラインでの申請が基本です。日本からオーストラリアに旅行する際は、eVisitor（無料）かETA（有料）を利用します。いずれの場合も、手続きはオンラインで完結し、特別な条件や書類を揃える必要がないため、短期的な留学を考えている人にとっては負担が少なく非常に便利です。

短期留学に最適な理由

3ヶ月以内であればビザが必要ないため、英語力がある程度ある人であれば、エージェントを通さずに自分で手配することができます。通常、留学を手配する際にはエージェントに手数料を支払ったり、ビザの申請手続きに時間やお金をかける必要があります。しかし、観光ビザを利用すればこれらの手間が大幅に省けるのです。特に、語学学校に行きたいという明確な目的があり、学校の手続きさえ自分でできるなら、直接学校に申し込み、ビザなしでそのままオーストラリアに向かうことが可能です。

また、ビザ申請にかかる時間や手数料がないことで、旅行の準備が非常にスムーズになります。学生ビザを取得する場合は、申請に数週間かかることが多く、医療保険や健康診断など追加の手続きが必要なこともあります。しかし、観光ビザであればそのような準備は不要です。また、学生ビザでは滞在中に80%以上の出席率が求められるなど、学業に関する規制も多いですが、観光ビザではこうした制約はありません。したがって、3ヶ月以内の短期留学の場合、授業に縛られることなく自由にオーストラリア生活を楽しむことができます。

費用面でも大きなメリット

観光ビザを利用することで、ビザの申請費用や医療保険の費用がかからない点も、大きなメリットです。学生ビザを取得する場合、必須のOSHC（海外学生医療保険）に加入しなければならず、その保険料が負担になることがあります。しかし、観光ビザを利用すれば、医療保険に加入する義務はありません。もちろん、万が一のために旅行保険に加入することは推奨されますが、OSHCのような高額な保険料を支払う必要はありません。

さらに、短期の語学留学であれば、現地での生活費や学費も節約できます。語学学校の授業料は、通常は長期コースよりも短期コースの方が割高になることが多いですが、3ヶ月以内の短期留学ではその差は比較的少なく、出費を抑えながら効率的に英語を学ぶことができます。また、学生ビザの場合、学費の支払いと出席率を厳守しなければならないため、時間の自由度が制限されることがよくありますが、観光ビザなら授業やスケジュールを自分のペースに合わせて組み立てることが可能です。

治安がいい

オーストラリア留学の大きなメリットの一つとして、治安が良いことが挙げられます。留学先を選ぶ際、現地の安全性は非常に重要な要素です。特に、初めて海外に行く留学生にとって、治安が安定している場所を選ぶことは心の平穏にもつながります。オーストラリアは、世界的に見ても治安が良い国として評価されています。これは、留学生活を送る上で大きな安心材料となるでしょう。

オーストラリアは、地理的にも他国から隔離されているため、移民問題や紛争の影響を大きく受けることが少なく、比較的平和な国として知られています。例えば、アメリカやイギリスでは、都市部によっては移民問題や社会的な不安定さから治安が悪化している地域もあります。特にアメリカでは、銃犯罪が深刻な問題となっており、日常的に銃の危険に晒されることが多くの留学生にとって大きな懸念材料です。イギリスも一部の都市では暴力犯罪が増加している地域があります。しかし、オーストラリアではそのような深刻な治安問題は比較的少なく、留学生にとって安心して生活できる環境が整っています。

もちろん、どんな国でも最低限の注意は必要です。オーストラリアでも、都市部では軽犯罪や詐欺、窃盗などが発生することがあります。しかし、これらは主に特定のエリアに限られており、基本的に治安の良いエリアに住んでいれば、日常生活で大きな犯罪に巻き込まれるリスクは非常に低いです。また、オーストラリアでは、夜遅くまで外出することも比較的安全で、特に女性の一人歩きでも不安を感じることが少ないと多くの留学生が感じています。例えば、シドニーやメルボルンの中心部でも、夜遅くまで人通りが多く、警察の巡回も頻繁に行われているため、安心して街を歩くことができます。

オーストラリアの警察制度も非常にしっかりしており、法律の施行が徹底されています。特に、軽犯罪に対する取り締まりがきちんと行われている点が、治安の安定につながっている要因の一つです。アメリカでは、軽犯罪が見過ごされることが多く、その結果として治安が悪化している地域もありますが、オーストラリアではそのような問題は少なく、街全体がきちんと管理されている印象です。例えば、公共の場での騒音や迷惑行為なども厳しく取り締まられており、街中での不安を感じることはほとんどありません。

また、オーストラリアの社会全体が秩序を重んじる文化であることも、治安の良さに寄与しています。多くの人が公共の場でのルールやマナーを守り、他者への配慮が行き届いています。例えば、交通ルールや公共交通機関の利用においても、利用者同士が譲り合う姿勢が見られ、混乱や危険が少ないです。こうした社会の雰囲気が、留学生にとっても安心感を与える要素となっているのです。

また、オーストラリアは多文化社会として知られており、世界中からの移民や留学生を受け入れている国でもあります。そのため、外国人に対する差別や偏見が少なく、多様な文化が共存する社会が形成されています。異なるバックグラウンドを持つ人々が協力し合い、共に生活していく姿勢が根付いているため、留学生も安心して現地のコミュニティに溶け込むことができます。オーストラリアでは、多くの留学生が現地での生活を楽しみながら、安心して学業に集中できる環境が整っています。

治安が良いということは、留学生活において大きなストレスを軽減する要因です。特に初めての海外生活で不安を抱えることが多い留学生にとって、安心して過ごせる環境は何よりも重要です。オーストラリアでは、治安が良いため、勉強や友人との交流に集中することができ、貴重な留学体験を安心して楽しむことができます。また、留学生が利用する宿泊施設や学校周辺の治安も良好で、安心して日々を過ごすことができるのもオーストラリア留学の大きな魅力の一つです。

発展した都市生活

オーストラリア留学のメリットとして、発展した都市生活を享受できることが挙げられます。多くの人がオーストラリアと聞くと、広大な自然やビーチリゾートをイメージするかもしれませんが、実は都市部も非常に発達しており、留学生活を送る上で不便を感じることはほとんどありません。特に、シドニーやメルボルンなどの主要都市は、世界的に見ても高い水準のインフラと多様な娯楽が整っており、日常生活においても非常に充実した環境が整っています。

まず、シドニーはオーストラリア最大の都市であり、東京や大阪と比較してもインフラや生活環境が劣ることはありません。交通機関は整備されており、電車やバスが発達しているため、どこへ行くにも非常に便利です。市内の移動だけでなく、周辺のビーチや観光地へも簡単にアクセスできるため、休日には自然と都市の両方を楽しむことができます。例えば、東京に住んでいる人が新宿や渋谷で買い物を楽しんだ後に湘南のビーチへ足を運ぶように、シドニーでもシティでのショッピングや飲食を楽しんだ後、すぐにボンダイビーチやマンリービーチへ行ってリラックスすることができるのです。

また、シドニーやメルボルンなどの大都市では、ショッピングモールやレストラン、カフェ、映画館など、都会的な娯楽が充実しています。これに加え、スポーツや音楽、アートのイベントも豊富に開催されており、文化的な楽しみを見つけることにも困りません。東京や大阪のような大都市の喧騒を好む人にとっても、シドニーやメルボルンは同じような都市生活の魅力を提供してくれます。さらに、オーストラリアの都市は多国籍な文化が共存しているため、異なる国の料理や文化的イベントにもアクセスしやすく、留学生にとって新しい経験がたくさん待っている場所です。

一方で、オーストラリアの都市には、他の国ではなかなか味わえないリゾート感が共存しています。例えば、リゾート地としても有名なゴールドコーストやケアンズといった都市は、観光地でありながらも都市機能が発達しており、快適な生活が送れる環境です。美しいビーチがすぐそばにありながら、都市としての利便性も備えているため、日常生活の中でリゾート気分を味わいながら、都市の利便性を享受できる点は、オーストラリアならではの魅力です。日本で言えば、沖縄のような美しいリゾート地が、東京並みのインフラを持っているようなイメージでしょう。

さらに、オーストラリアの都市は自然とのバランスが取れており、街中でも緑豊かな公園やリラクゼーションスペースが数多く存在します。たとえば、シドニーにはハイドパークやロイヤルボタニックガーデンといった大規模な公園があり、都市の中心部にいながらも自然に囲まれた時間を過ごすことができます。これは、東京や大阪のような都市では少し味わいにくい贅沢な体験です。都会生活のストレスを感じたら、すぐに自然の中でリフレッシュできるというのは、オーストラリアならではの魅力です。

他の留学先と比較してみても、オーストラリアの都市生活の発展度は際立っています。例えば、マルタやアイルランド、スコットランドなどは、留学先として人気がある一方で、インフラの面ではまだまだ発展途上の部分があります。これらの国では、公共交通機関が少なく、都市部での生活もやや不便に感じることが多いかもしれません。また、娯楽施設やショッピングモールの数も限られているため、長期的な滞在中に飽きを感じる可能性もあります。しかし、オーストラリアでは、シドニーやメルボルンなどの大都市では常に新しい娯楽やイベントが開催されており、日々の生活に退屈することはほとんどありません。

差別が少ない

オーストラリア留学の大きなメリットの一つに、差別が比較的少ないことが挙げられます。特にアジア人に対する差別が少ないとされており、多くの留学生が安心して学び、生活することができる環境が整っています。留学先として、異なる文化背景を持つ人々との共生がうまく機能している国を選ぶことは、快適な留学生活を送る上で非常に重要な要素です。オーストラリアは、多文化社会として長い歴史を持っており、そのために他文化に対して寛容な姿勢が根付いています。

オーストラリアでは、第二次世界大戦後、多くの移民を受け入れてきた歴史があります。特に1950年代から1970年代にかけて、ヨーロッパやアジアからの移民が急増し、オーストラリアは急速に多文化社会へと進化していきました。こうした歴史的背景から、現在のオーストラリアは、様々な国からの移民や留学生が共に生活する社会が形成されており、異なる文化や価値観を尊重する風土が根付いています。結果として、アジア人に対する差別が少なく、多くの留学生が快適に過ごせる環境が整っています。

オーストラリアにおいてアジア人差別が少ない理由の一つには、多文化主義政策の影響があります。この政策は、異なる文化背景を持つ人々が平等に尊重されることを目的としており、移民や留学生が社会に溶け込むためのサポートが充実しています。実際、オーストラリアの都市部では、中国やインド、韓国などからの移民コミュニティが発展しており、彼らの文化が日常生活の一部となっています。シドニーやメルボルンでは、アジア系のレストランや店舗が数多く並び、アジア文化が街の雰囲気に溶け込んでいます。こうした環境により、アジアからの留学生も自然に受け入れられ、異文化の違いを気にすることなく生活できるのです。

他の英語圏の国々と比較してみると、オーストラリアの寛容さがより際立ちます。例えば、アメリカやイギリスでは、一部の地域で移民や外国人に対する差別が根強く残っていることがあります。特にアジア系住民が増加している地域では、排他的な態度や差別的な行動が報告されることも少なくありません。しかし、オーストラリアではそのような問題が比較的少なく、特に都市部では外国人に対してオープンでフレンドリーな姿勢が一般的です。これは、移民や留学生が日常生活の中で差別を感じにくい環境を作り出す要因となっています。

また、オーストラリアの警察や行政機関も、差別的な行為に対して厳しく対処する姿勢を持っています。万が一、差別や不当な扱いを受けた場合でも、留学生は安心して訴えることができるシステムが整っています。こうした法的なサポートも、留学生にとって安心して生活できる要素の一つです。

実際にオーストラリアで生活している留学生の声を聞いても、差別を感じたことが少ないという意見が多く、現地での生活がストレスなく進んでいるという報告が多く寄せられています。例えば、アジア系の留学生は、現地のオーストラリア人や他の留学生とともに学び、友情を深める機会が豊富です。オーストラリア人は一般的にフレンドリーでオープンな性格を持っているため、留学生に対しても積極的に話しかけ、友好関係を築こうとする姿勢があります。特に、バリ島などの観光地では、多くのオーストラリア人観光客が見られますが、彼らは礼儀正しく親切で、他国の文化に対しても敬意を払う傾向が強いです。このような態度が、アジア人留学生にとって安心して生活できる要因となっているのです。

もちろん、オーストラリアも完璧な社会ではなく、差別や偏見が全くないわけではありません。特に田舎の地域や一部の特定のコミュニティでは、異文化に対して閉鎖的な態度を持つ人々がいるかもしれません。しかし、都市部を中心としたオーストラリア全体の傾向としては、他の英語圏の国々と比較しても、差別が少なく、多様な文化が共存していると言えます。留学生にとって、安心して学び、生活できる場所を選ぶことは非常に重要です。オーストラリアでは、そうした点において安心できる環境が整っているため、留学先としての大きなメリットとなります。

天気が一年中いいため花粉症や低気圧で悩まない

オーストラリア留学の大きなメリットの一つは、天気が一年中良いため、花粉症や低気圧で悩むことが少ないという点です。気候が穏やかで過ごしやすい環境は、身体の健康だけでなく、心の健康にも大きく影響します。特に、日本のように四季の変動が激しい国で生活している人にとって、オーストラリアの気候は快適で心地よく、日常生活におけるストレスを大幅に軽減してくれる要因となります。

まず、オーストラリアは国土が広大なため、地域によって気候に違いがあるものの、全体的に温暖で過ごしやすい気候が特徴です。例えば、シドニーやブリスベンのような都市では、冬でも比較的温暖で、年間を通じて日照時間が長く、アウトドアを楽しむことができます。気温が大きく下がることがないため、体調を崩すリスクも低く、季節の変わり目に体調が不安定になる心配も少ないのが大きな魅力です。

さらに、花粉症で悩んでいる人にとって、オーストラリアの気候は非常に有利です。日本では春や秋になるとスギやヒノキなどの花粉が飛散し、花粉症に悩まされる人が多くいますが、オーストラリアにはこうした花粉がほとんど存在しません。もちろん、オーストラリアにも花粉症の原因となる植物はありますが、スギやヒノキほどの影響はなく、多くの人が日本ほどの症状に悩まされることはありません。特に、花粉症の季節になると体調を崩しやすくなる人にとって、オーストラリアでの生活は快適で過ごしやすい環境を提供してくれるでしょう。これにより、勉強や日常生活に集中しやすく、余計なストレスを感じることなく過ごせる点は大きなメリットです。

また、低気圧による体調不良が少ないことも、オーストラリアの気候の魅力です。日本では梅雨や台風のシーズンになると、低気圧による頭痛や体のだるさを感じる人が多くいますが、オーストラリアでは低気圧の影響を受けることが少なく、1年を通して比較的安定した気圧環境が保たれています。このため、低気圧による体調不良や気分の落ち込みに悩まされることなく、元気に毎日を過ごすことができます。特に女性にとって、こうした気圧の安定した環境は体調管理がしやすく、快適な生活を送る上で非常に嬉しいポイントです。

気候が良いということは、身体の健康にとどまらず、心の健康にもプラスの影響を与えます。実際、天気が良く、気持ちの良い環境にいると、自然と気分が明るくなり、気持ちが安定するものです。オーストラリアの穏やかな気候は、精神的なストレスを軽減し、ポジティブな気持ちで毎日を過ごせるため、心もリラックスしてオープンになりやすいです。これは、特に新しい友人を作ったり、英語を学んだりする際に非常に有効です。心が穏やかで前向きな状態であれば、人に対しても自然とオープンマインドになり、積極的にコミュニケーションを取ることができるようになります。友人ができやすく、現地での生活に早く適応できるのも、このような気候の恩恵を受けていると言えるでしょう。

また、英語学習にもこの良い気候が大いに役立ちます。天気が悪かったり、身体が不調だと、集中力が低下して勉強に身が入らないこともありますが、オーストラリアの気候の下では、そういった状況が少なくなります。快適な環境でリラックスしながら勉強に励むことができるため、学習効率も自然と高まります。気持ちよく毎日を過ごす中で、英語力もどんどん伸びていくでしょう。

さらに、オーストラリアの気候はアウトドア活動にも最適です。天気が良い日が多いため、ビーチでのリラックスやハイキング、サーフィンなどのスポーツを楽しむことができ、身体を動かす機会が豊富です。こうしたアウトドアアクティビティに参加することで、体調を整えながらストレスを発散し、心身ともにリフレッシュすることができます。身体の健康が心の健康に繋がるという点で、オーストラリアの気候は留学生にとって非常に大きなメリットとなるでしょう。

学生ビザでお金を稼げる

オーストラリア留学の大きなメリットの一つは、学生ビザを持っている留学生が合法的に働けることです。オーストラリアでは、学生ビザ（Subclass 500）を取得している留学生は、学業と並行して一定の条件のもとでアルバイトやパートタイムの仕事をすることが認められています。これは他の多くの留学先と比較しても大きな利点であり、勉強しながら生活費や学費の一部を自分で賄うことができるため、経済的な負担を軽減することができます。

まず、学生ビザで働くための条件について説明します。オーストラリアでは、学生ビザを取得している人は、授業がある期間中は週に最大48時間まで働くことが許可されています（2023年7月に施行された新ルールにより、従来の40時間から変更されています）。一方で、学校の休暇中は時間制限がなく、フルタイムで働くことも可能です。これにより、授業とアルバイトの両立が可能であり、留学生にとっては学業に集中しつつ、必要に応じて働くことができる柔軟なシステムが提供されています。

ただし、英語が得意でない初心者の留学生にとって、すぐに仕事を見つけるのは難しいかもしれません。オーストラリアの多くの職場では、日常的な会話や業務で英語を使う必要があるため、採用の際に最低限の英語力が求められることが多いです。特に飲食業や小売業など、接客が必要な仕事では英語でのコミュニケーション能力が非常に重要です。初心者の人は、最初に語学力を高めるために、語学学校でしっかりと勉強することが優先されるべきです。短期間で英語力を向上させるのは難しく、数ヶ月で仕事ができるレベルに到達するのは現実的に厳しい場合もあります。

一方で、既にある程度の英語力を持っている人にとっては、オーストラリアでのアルバイトは大きなチャンスになります。飲食店やカフェ、ホテルなどでは、留学生を積極的に採用しているところも多く、国際的な職場で働くことができます。また、職場で実践的な英語を使う機会が増えるため、語学力をさらに磨くことができるのも大きなメリットです。オーストラリアの最低賃金は比較的高く設定されており、時給は約24オーストラリアドル（約2000円）と、日本と比べても非常に高い水準です。特に、フルタイムで働ける学校の休暇期間中には、効率的に収入を得ることができるため、金銭的にも大きな助けになります。

日本との時差が短い

オーストラリア留学のメリットの一つは、日本との時差が非常に短いことです。特に、留学中も日本の家族や友人と連絡を取り合いたい人にとって、この点は大きな安心材料となります。留学先として、時差が少ないというのは日常生活においてさまざまな利便性をもたらしてくれます。たとえば、オーストラリア東部（シドニーやメルボルン）は、日本との時差がたったの1時間（夏時間の場合は2時間）しかありません。これにより、日中の活動時間が日本とほぼ重なっており、リアルタイムでのコミュニケーションがしやすくなります。

この時差の短さがもたらす具体的なメリットの一つは、家族や友人とのコミュニケーションが取りやすいことです。留学中、どうしても日本にいる家族や友人と連絡を取り合いたくなる場面が出てきます。例えば、ちょっとした報告をしたい時や、何か困ったことが起きた時にすぐに相談できる環境は、特に海外に慣れていない留学生にとって大きな安心感をもたらします。時差がほとんどないため、オーストラリアの午後3時に電話をしても、日本は午後2時なので、無理なく話すことができます。これが、例えばカナダやアメリカのような時差が大きい国ではそうはいきません。

カナダに留学した場合、最も時差が小さいバンクーバーでも日本との時差は17時間ほどあります（冬時間）。この時差があると、どうしても日本との連絡が難しくなります。たとえば、カナダでの昼間の時間帯が日本では夜遅くになるため、現地で用事が終わってから家族や友人に連絡を取ろうと思っても、相手がすでに寝ている時間帯になってしまいます。逆に、日本が朝の時間帯でもカナダではまだ深夜だったりと、ちょうどいいタイミングで連絡を取るのが難しいというデメリットがあります。特に重要な話をしたいときや、緊急の連絡が必要な場合には、この時差が大きな障害となります。

時差が短いことで、さらに便利になるのは、リモートでの仕事や授業の受講などです。コロナ禍以降、オンラインでの授業や仕事が増え、場所にとらわれずに日本のプロジェクトに参加することも可能になってきています。オーストラリアからであれば、時差がほとんどないため、リアルタイムで日本の仕事に参加したり、日本の大学のオンライン授業を受けたりすることもできます。これが、例えばカナダやアメリカにいる場合、リアルタイムで日本のプロジェクトや授業に参加するのは、深夜や早朝にかかることが多く、現実的ではない場合が多いです。時差が少ないオーストラリアであれば、こうしたタイムゾーンのズレを気にすることなく、日本のスケジュールに合わせて活動することができます。

バリ島やニュージーランドが近い

オーストラリア留学の大きなメリットの一つは、バリ島やニュージーランドが近いことです。オーストラリアはその地理的な位置から、他の国々へのアクセスが非常に便利で、週末や休暇中に気軽に他国を旅行することができます。留学中にオーストラリア以外の国を訪れる機会が多く持てるのは、留学生にとって大きな魅力であり、異なる文化や風景を楽しむことができる貴重な体験となります。

まず、バリ島へのアクセスについてです。バリ島はオーストラリアから非常に近く、特に西オーストラリアのパースからは飛行機で約3時間半で到着します。シドニーやメルボルンからでも、直行便を利用すれば約6〜7時間程度で行けるため、週末を使って気軽に訪れることができます。バリ島はリゾート地として非常に人気があり、美しいビーチや豊かな自然、安価で楽しめるエステやマッサージ、ローカルフードなど、短期間でも満足度の高い旅行が可能です。オーストラリアにいるとつい慣れてしまう日常から離れて、異国の文化やリゾート気分を満喫できるのは、留学中のリフレッシュに最適です。

また、ニュージーランドもオーストラリアから非常に近いです。シドニーからニュージーランドの主要都市であるオークランドへは、飛行機で約3時間の距離です。ニュージーランドはその壮大な自然で有名であり、美しい山々やフィヨルド、湖などの風景を楽しむことができます。アウトドア好きな人にとって、ハイキングやスキー、カヤックなど、さまざまなアクティビティが楽しめるニュージーランドは、短期間の旅行でも満足感が得られるでしょう。オーストラリアの都市生活とは異なる大自然の中で、リフレッシュしながら新しい冒険を楽しむことができるのは、留学生にとって非常に魅力的です。

オーストラリアからは他にも、多くのアジア諸国が比較的近く、短時間で訪れることが可能です。タイやシンガポール、フィリピン、さらには日本へも、直行便を利用すれば数時間で到着します。これにより、留学中にアジアの国々を気軽に旅行することができ、留学生活をさらに豊かにすることができます。

このように、オーストラリア留学中に周辺国を簡単に訪れることができるのは、留学先としての大きなメリットです。留学が長期にわたる場合、どうしても同じ場所に長期間滞在していると飽きが来ることがあります。しかし、オーストラリアの場合、バリ島やニュージーランドといった他国への短期旅行が気軽にできるため、定期的にリフレッシュして新たな視点を得ることができます。たとえば、週末に気分転換として他国へ小旅行に出かけたり、長期休暇を利用してさらに遠方の国々を探索することができます。これは、イギリスやアイルランドからヨーロッパ各国を旅行するのに似ていますが、カナダやアメリカのように距離が大きい国では、他国へ簡単にアクセスするのは難しいため、オーストラリアの地理的利便性が際立ちます。

特に、カナダやアメリカに留学した場合、国内の移動だけでも非常に長い時間がかかることがあります。例えば、カナダからメキシコやヨーロッパに旅行するには、飛行時間が10時間以上かかることがあり、費用や時間の面で簡単にはいきません。対して、オーストラリアからバリ島やニュージーランドといった近隣国は比較的手軽にアクセスでき、リーズナブルな航空運賃で旅行が可能です。これにより、留学生活の中で新しい文化や国を体験する機会が増え、視野を広げることができるのは大きな魅力です。

デメリットも…オーストラリア留学で知っておくべき3選

オーストラリアの訛りは結構強い

オーストラリア留学のデメリットの一つとして挙げられるのが、オーストラリア英語の訛りが結構強いことです。オーストラリアの英語は「Aussie English（オージーイングリッシュ）」と呼ばれる独特の発音や言い回しが特徴で、特に英語初心者にとっては慣れるまでに時間がかかることがあります。初心者の方にとっては、イギリス英語とアメリカ英語の違いですら判別が難しいのに、オーストラリアの訛りが加わると、さらに理解が困難になることがあるかもしれません。

まず、オーストラリア英語の訛りの特徴を簡単に解説しましょう。オーストラリア英語は、アメリカ英語やイギリス英語と比較して、いくつかの独特な発音が存在します。例えば、母音の発音が非常に異なります。オーストラリア英語では、長母音が強調される傾向にあり、「day（デイ）」が「dye（ダイ）」のように聞こえたり、「mate（メイト）」が「mite（マイト）」のように聞こえたりします。また、単語の最後に来る「r」の音がほとんど発音されないという特徴もあります。これにより、例えば「car（カー）」が「cah（カー）」のように聞こえ、アメリカ英語やイギリス英語を習ったばかりの人には違和感を感じることがあります。

さらに、オーストラリア英語には独特のスラングや省略形が多く使われることも特徴の一つです。例えば、「afternoon（午後）」を「arvo（アーボ）」と言ったり、「breakfast（朝食）」を「brekkie（ブレッキー）」と言ったりします。こうした言葉が日常会話で頻繁に使われるため、慣れないと最初は混乱することがあるかもしれません。このような独特の表現が学習の初期段階でのハードルになることも考えられます。

初心者の方にとっては、YouTubeや映画などでオーストラリア英語を聴いても、あまり訛りを強く感じない場合もあります。それは、映像コンテンツではしっかり発音されていることが多く、訛りが意識的に軽減されていることがあるからです。しかし、実際にオーストラリアに行って現地の人々と対話すると、日常会話の速さや訛りの強さに圧倒されることがあります。特に、英語初心者の方は、最初は「自分の英語力が足りないから聞き取れないのかも」と感じ、自己評価が低くなってしまうことがあります。これにより、英語学習へのモチベーションが下がる可能性も否定できません。

英語を学ぶ上で、聞き取りやすさは学習効率に直結します。アメリカ英語やイギリス英語は、教材や映画、ニュースなどでよく耳にするため、慣れ親しんでいる人が多いでしょう。それに対して、オーストラリア英語はあまり馴染みがない場合が多く、最初は聞き取りにくいと感じることが多いです。この違いは、特にリスニング力を高めたいと思っている留学生にとって、最初の壁となるかもしれません。

紫外線が強い

オーストラリア留学のデメリットとして挙げられるのが、紫外線が非常に強いことです。多くの人が「オーストラリアの紫外線は強い」と聞いたことがあるかもしれませんが、実際に現地で体感するとその強さに驚かされるでしょう。特に、日差しの強い夏場は、想像以上の紫外線を毎日のように浴びることになり、「これをずっと浴び続けるのか」と不安に感じることもあるかもしれません。

オーストラリアは地理的に南半球に位置し、特に春から夏にかけて紫外線量が非常に高くなります。オゾン層が薄くなっている地域が多く、特にオーストラリアの南部やニュージーランドの周辺では、紫外線が地表に届きやすいという特徴があります。そのため、同じような天候であっても、オーストラリアでの日差しは他国と比べてはるかに強く感じられるのです。紫外線が強い日は、10分ほど外に出ただけでも肌が赤く焼けてしまうことがあり、対策を怠るとすぐに日焼けをしてしまうでしょう。

紫外線は肌にダメージを与えるだけでなく、長期的にはシミやシワ、さらには皮膚がんのリスクを高める原因にもなります。オーストラリアでは、紫外線による皮膚がんの発症率が非常に高く、特に注意が必要です。現地の人々もこのリスクをよく理解しており、紫外線対策として日常的に日焼け止めクリームを塗ったり、帽子やサングラスを着用する習慣が根付いています。

実際にオーストラリアに住むと、紫外線の強さを毎日実感することになります。夏場はもちろん、春や秋でも紫外線量は高いため、年間を通じて日焼け止めや肌の保護が必要です。日焼け止めクリームは毎日欠かせず、しかも外出前に一度塗るだけでは不十分で、数時間おきに塗り直す必要があります。また、帽子やサングラスも必需品です。これらを常に持ち歩くことが習慣化しますが、日焼け止めやスキンケア用品に毎月かかる費用は思いのほか高くつくこともあるでしょう。

日焼け止めをしっかり塗っても、完全に紫外線を防ぐことはできません。特にビーチで過ごす場合や、長時間屋外で活動する際は、かなり注意が必要です。どれだけケアしても、やはりオーストラリアの紫外線は強烈で、知らないうちに肌が焼けてしまうことがあります。特に敏感肌の人や、日焼けしやすい人にとっては、この強い紫外線は大きな悩みとなるかもしれません。

もちろん、日焼けそのものが悪いわけではなく、むしろ日焼けを楽しむ人も多いです。オーストラリアではビーチで日光浴をすることが一般的で、日焼けを健康的な美しさの象徴と捉える文化もあります。現地の人々は、日焼けした肌を誇りに思うことが多く、特にサーフィンやビーチスポーツが盛んな地域では、ブロンズ色の肌が「かっこいい」ものとして認識されています。しかし、それでも紫外線による健康リスクは無視できないため、適切なケアをすることが非常に重要です。

物価が高い

オーストラリア留学のデメリットの一つに、物価が高いことが挙げられます。留学生活を考える上で、物価は生活の質や予算に大きく影響する要素です。オーストラリアは、留学先として非常に人気が高い一方で、生活費や家賃、日常の買い物など、さまざまな場面で物価の高さを実感することが多い国でもあります。特に、シドニーやメルボルンといった大都市に住む場合、物価はかなり高く、日本の東京やロンドンとも匹敵するほどです。

まず、家賃についてですが、シドニーやメルボルンの中心部に住む場合、1ベッドルームのアパートを借りるだけでも月に約2,000オーストラリアドル（約18万円）以上かかることが多いです。これに対して、東京の中心部でも同じ規模のアパートの家賃は15万〜20万円程度であり、オーストラリアとほぼ同等、または少し高い程度です。しかし、オーストラリアの他の都市や郊外に住む場合でも、家賃は比較的高く、東京と大きな差はないと言えるでしょう。ロンドンも同様に家賃が高く、特に中心部では1ベッドルームのアパートが2,000ポンド（約36万円）を超えることがあり、家賃に関してはオーストラリアが他の都市と同じくらい高いことがわかります。

日常の買い物に関しても、オーストラリアの物価の高さは顕著です。例えば、食料品の価格は特に高いことで知られています。シドニーやメルボルンでのスーパーでの買い物では、牛乳1リットルが約2オーストラリアドル（約180円）、パン1斤が約3〜4オーストラリアドル（約270〜360円）、鶏肉1kgが約10〜12オーストラリアドル（約900〜1,100円）かかります。これに対して、東京では同じ量の牛乳やパンがそれよりも安く手に入ることが多く、食材にかかるコストは日本よりも高いと感じる場面が多いでしょう。特に外食に関しては、オーストラリアは一食あたりのコストがかなり高く、普通のカフェでランチを楽しむだけでも20〜30オーストラリアドル（約1,800〜2,700円）かかることがよくあります。

サービスに関しても、オーストラリアは物価が高めです。例えば、美容室でのヘアカットは、シドニーやメルボルンでは50〜70オーストラリアドル（約4,500〜6,300円）が一般的です。これは東京の平均的な美容室の料金と比べても高めです。また、公共交通機関の運賃も高めで、シドニーでは片道の電車料金が距離によって3〜5オーストラリアドル（約270〜450円）かかります。これらの交通費は、日々の移動を考えると長期的に大きな出費になります。

一方で、オーストラリアの物価の高さが際立つのは、イギリスやアメリカなどの他の英語圏の国々と比べた時です。例えば、ロンドンの物価も非常に高く、家賃や外食費がオーストラリア以上に高額になることがあります。しかし、同じ英語圏でもマルタやフィリピンのような国では、1年の留学費用がオーストラリアやイギリスの6ヶ月分で済んでしまうこともあります。これらの国々は、比較的物価が安く、留学費用を抑えたい人にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。たとえば、フィリピンでは1ヶ月の生活費が約5万円から10万円程度で済むことが多く、同じ費用でオーストラリアでは1〜2ヶ月しか滞在できない場合があります。

もちろん、オーストラリアの物価が高いことが大きなデメリットとは限りません。高い物価は、現地の生活水準の高さや賃金の高さとも関係しています。オーストラリアでは最低賃金が非常に高く設定されており、時給は約24オーストラリアドル（約2,000円）と日本と比べてもかなり高いため、アルバイトやパートタイムで働くことで生活費を補うことができる場合もあります。また、高品質なサービスやインフラが整っているため、物価に見合った生活の質を享受できるという面もあります。

無視できるオージー留学のメリットデメリット4選

ワーホリで3年滞在できるのは大したメリットじゃない

オーストラリア留学の「無視できる」メリットの一つとして、ワーキングホリデービザで最大3年間滞在できることが挙げられます。一見すると、3年間もオーストラリアに滞在できるというのは大きな利点のように感じますが、実際のところ、これを最大のメリットと感じる人は少ないかもしれません。普通の人にとって、1つの国に3年も滞在する必要があるかというと、そうでもないですよね。よっぽどオーストラリアが好きで「一生ここにいたい！」という人でなければ、3年も同じ国にいると退屈を感じることもあるでしょう。

まず、ワーキングホリデービザ（ワーホリビザ）の仕組みについて簡単に触れておきます。オーストラリアでは、日本を含む多くの国とワーキングホリデー協定を結んでおり、18歳から30歳までの人がこのビザを取得して、最初は1年間の滞在が可能です。ただし、特定の条件を満たせば、最大で3年間滞在できるというのがオーストラリアのワーホリビザの特徴です。この延長には、特定の地域での農業やホスピタリティ業務に従事することが求められており、主に地方での仕事を経験することで追加の滞在期間が与えられます。

ただし、正直なところ、3年間も同じ国に滞在するのは、魅力的かと言われると微妙です。ワーキングホリデーというのは、通常1年程度の滞在が一般的で、その間に現地での仕事を経験し、旅行や文化体験を楽しむものです。1年間もあれば、主要な都市を回ったり、観光地を訪れたりして、十分にオーストラリアの魅力を満喫できるでしょう。むしろ、1年を過ぎたあたりから「次の国に行ってみようかな」という気持ちが湧いてくることもあります。3年間滞在できることは選択肢の一つではありますが、普通の留学生やワーホリ参加者にとって、そこまでの長期滞在が本当に必要かというと、そうでもないはずです。

オーストラリアは素晴らしい国で、多くの魅力がありますが、それでも3年も住み続けるとなると飽きてしまうことがあります。例えば、最初の1年でシドニーやメルボルン、ブリスベンといった主要都市を探索し、その後に地方に行って農業などの仕事を経験したとしても、2年目の中盤あたりで「そろそろ他の国に行きたいな」と感じる人が多いでしょう。特に、旅好きの人や多文化に触れたい人にとっては、同じ場所に長期間いるよりも、いろんな国を回りながら新しい経験を積む方が魅力的かもしれません。

ビザの厳しさは他の国も同じだからデメリットじゃない

オーストラリア留学のデメリットとしてよく挙げられるのが、ビザに関する厳しさです。しかし、実際のところ、これはオーストラリアに限った話ではなく、他の多くの国でも学生ビザに対する厳格な規則が設けられています。したがって、ビザの厳しさをオーストラリア留学の大きなデメリットと捉える必要はないでしょう。むしろ、留学をする際にはどの国を選んでもビザ関連の要件を守る必要があり、オーストラリアのビザ規定は特別厳しいわけではありません。

まず、オーストラリアの学生ビザ（Subclass 500）の主な要件について説明します。学生ビザを取得するためには、コースに正式に登録していることを証明する書類（CoE: Confirmation of Enrolment）を提出する必要があります。また、ビザの保持条件として、学業に対して真剣に取り組むことが求められます。具体的には、オーストラリアの学生ビザでは出席率が80％以上であることが求められており、これを満たさない場合、ビザの取り消しや強制帰国のリスクがあります。出席率の監視は非常に厳格で、定期的に学校から報告されるため、長期にわたって出席率が低い場合、政府によってビザが取り消される可能性があります。

また、オーストラリアでは学業の進捗状況にも注意を払う必要があります。学業成績が著しく低下した場合や、コースを完了できないと判断された場合も、ビザの維持が難しくなることがあります。こうしたルールは留学生が学業に真剣に取り組み、ビザ制度を悪用しないようにするためのものですが、一方で留学生活において一定のプレッシャーを感じることがあるでしょう。

ただし、このようなビザの要件は、オーストラリアだけの問題ではありません。例えば、アメリカの学生ビザ（F-1ビザ）でも同様に厳しい規則があります。F-1ビザの学生はフルタイムで学業に専念することが求められ、特に大学や語学学校では一定のクレジット数を取得し、学業成績を維持することが必須です。また、出席状況も重要視されており、長期間にわたる欠席や学業成績の低下があると、ビザ取り消しのリスクがあります。さらに、アメリカではキャンパス外でのアルバイトやフルタイム勤務には厳しい制限があり、許可なしに働くことはビザの違反となります。

イギリスの学生ビザ（Tier 4ビザ）もまた、厳しい要件が課せられています。Tier 4ビザを保持する学生は、週に20時間までのパートタイム労働が許可されているものの、学業に支障をきたさないようにしっかりと時間管理をすることが求められます。また、出席率や学業の進捗も厳しくチェックされ、学業を理由にビザの延長を申請する場合には、進捗状況を証明する書類が必要となります。さらに、イギリスでは、学生ビザの保持条件として健康保険への加入も義務付けられており、これを怠るとビザの維持が難しくなります。

カナダの学生ビザも同様です。カナダでは、学生はフルタイムで学業に取り組む必要があり、コースの進捗を遅らせることなく終了させることが求められます。カナダでは、学生ビザを持っている間は、キャンパス外でのアルバイトも可能ですが、規定を超える勤務時間を守らない場合や、学業に専念しないとビザが取り消されるリスクがあります。また、出席率に関しても厳しいチェックが行われており、欠席が続くと学校側が政府に通報し、結果的にビザの取り消しにつながることもあります。

このように、どの国に留学しても学生ビザの要件は厳しく、特に学業の進捗状況や出席率に対する管理は徹底されています。オーストラリアだけが特別厳しいわけではなく、アメリカやイギリス、カナダなどの主要な留学先でも同様の規制が存在します。したがって、「オーストラリアのビザが厳しいからデメリットだ」と考えるのは少し誤解があるかもしれません。むしろ、どの国でも同じようなルールが適用されているため、ビザの厳しさは留学先を選ぶ際に大きなデメリットとは言えないでしょう。

節水意識は無視できるレベル

オーストラリア留学の無視できるデメリットの一つとして挙げられるのが、節水に関するものです。オーストラリアは水資源が限られているため、特にホームステイやシェアハウスで生活する場合、シャワーの使用時間や水の使い方について節水を意識することが求められることがあります。しかし、これをデメリットとして考える必要はほとんどなく、実際のところ、それほど気にする必要はありません。節水意識は日常的な配慮の一部に過ぎず、他の国でも同様の規則がある場合が多いからです。

まず、オーストラリアでの節水意識について説明します。オーストラリアは非常に乾燥した地域が多く、長期間にわたる干ばつや水不足の問題を抱えています。そのため、家庭や学校、公共の施設でも節水が推奨されています。特にホームステイ先やシェアハウスでは、シャワーの時間を短くするように求められることがよくあります。10分以内でシャワーを終わらせることが推奨され、無駄な水の使用を避けるようにする習慣が根付いています。

とはいえ、この節水意識が留学生活において大きなストレスになるわけではありません。他の国でも、特にホームステイの場合はシャワーの使用時間が制限されることがあります。例えば、イギリスやフランスの家庭でも、長時間のシャワーを避けるように言われることがあり、特にヨーロッパではエネルギーコストや水資源の管理が重視されています。カナダでも、ホームステイ先でシャワーを短時間で済ませるように指示されることは珍しくありません。つまり、オーストラリアの節水意識は特別厳しいものではなく、他の国々と同様のレベルで考えることができます。

さらに、オーストラリアの都市部に住む場合やアパートを借りて生活する場合、節水に対する要求はそれほど厳しくありません。一般的な生活では、多少の節水意識を持っていれば問題ありませんし、特にシェアハウスや独立してアパートを借りている場合、節水のプレッシャーを感じることは少ないでしょう。むしろ、節水は日常生活の中で自然にできる小さなエコ活動の一環であり、特に気負う必要はありません。

シャワーの使用時間に関しても、10分以内で済ませることが推奨されていますが、これは極端に短い時間ではありません。特に、慣れてくると10分以内でシャワーを終わらせることは簡単ですし、長時間のシャワーを浴びる必要がない場合も多いです。また、オーストラリアでは多くの家庭や施設で節水シャワーヘッドが使用されており、少ない水量でも十分に洗い流すことができるようになっています。これにより、水の使用量を抑えつつ、快適なシャワータイムを過ごすことができます。

実際、節水の意識は日本でも一般的です。特に最近では環境保護の観点から、シャワーや水道の使用時間を短くすることが推奨されています。日本の家庭でも、水道代やガス代を節約するためにシャワーの使用時間を短くすることが普通になっています。そのため、オーストラリアでの節水に関するルールは、日本から来た留学生にとっても特に驚くものではなく、日常の生活習慣の延長として考えることができます。

また、節水意識に関しては、特に旅行中や外出先でも少し意識するだけで十分です。例えば、ビーチやプールに行った後なども、簡単にシャワーを浴びることができる施設が整っていますが、無駄な水の使用を避けるために短時間で済ませることが推奨されています。しかし、これも過度に厳しい制限ではなく、基本的なルールとして気に留めておく程度で問題ありません。

学生ビザでの労働収益への課税

オーストラリア留学の「無視できる」デメリットとして、学生ビザでの労働収益への課税があります。オーストラリアでは、学生ビザを持って働く留学生も、通常の労働者と同様に課税されますが、この点を大きなデメリットと考える必要はほとんどありません。実際、他の英語圏の国々でも学生ビザで働く場合、課税されるのは一般的なことですし、オーストラリアの税制は特別複雑なわけでもありません。

まず、オーストラリアでの学生ビザを取得して働く場合、一定の収入には課税が発生します。基本的に、オーストラリアでは収入に応じた所得税が適用され、収入が一定額を超えると課税されます。ただし、この課税は自分で申告して支払うものではなく、通常は給料から自動的に差し引かれます。そのため、特に何か手続きが必要というわけではなく、給与明細を確認すればすでに税金が引かれていることがわかるでしょう。つまり、複雑な税務処理を自分で行う必要がないため、特別な手間がかかるわけではありません。

他の英語圏の国々でも、学生ビザで働く場合には同様の課税が行われます。例えば、イギリスの学生ビザ（Tier 4ビザ）では、週に20時間まで働くことが許可されていますが、働いた収益に対して所得税や国民保険料が適用されます。イギリスの場合も、一定の収入を超えると自動的に課税がされ、給与から控除されるシステムが整っています。カナダでも学生ビザで働くことが可能で、こちらも一定の収入を超えた場合に課税され、所得税が差し引かれます。アメリカのF-1ビザでも、キャンパス内で働く場合は課税対象となり、所得に応じた税金が自動的に控除されます。どの国でも基本的には同じで、働けばその収益に対して課税されるというのが一般的なルールです。

オーストラリアの場合も、課税される額はそこまで大きなものではありません。特に留学生の場合、働ける時間が限られているため、収入もそれに応じた範囲内であり、税金が大きな負担になることは少ないです。また、年間の収入が一定額を超えなければ、所得税の払い戻しを申請することも可能です。申告をすることで、払いすぎた税金を還付してもらうことができ、実際に支払った税金の一部が戻ってくるケースも多いです。確定申告が面倒に感じる場合でも、税務の手続きを代行してくれる業者に頼むことができます。手数料を支払う必要はありますが、手続き自体はそれほど複雑ではなく、面倒な作業を代行してもらうことができます。

もし申告が面倒であれば、そのまま放置しても特に大きな問題にはなりません。例えば、学生としての収入が少額であれば、支払った税金は大した額にはならず、「損切り」としてそのままにしておくのも一つの手です。確定申告の手続きをして税金を取り戻すことはもちろん可能ですが、手続きが面倒でなければ、そこまで気にする必要はないかもしれません。

日本人の多さは英語上達に無関係

オーストラリア留学の無視できるデメリットの一つとして、日本人が多いという点が挙げられます。確かに、オーストラリアには多くの日本人留学生が滞在しています。人気の都市であるシドニーやメルボルンには、日本人留学生が多数おり、日本語を話す環境が一部で整っていることから、「せっかく留学しているのに日本語ばかり話してしまうのではないか？」と不安に感じる人も少なくありません。しかし、これはあまり大きなデメリットと捉える必要はないでしょう。むしろ、重要なのは英語を効果的に学習する姿勢です。

まず、オーストラリアには毎年多くの日本人が留学しています。2023年のデータによると、オーストラリアで留学する日本人の数は約10,000人を超えています。これは、ワーキングホリデーを利用して滞在している日本人や、語学学校、大学、専門学校などで学んでいる人々を含んでいます。シドニーやメルボルンといった主要都市には特に多くの日本人が集まっており、現地で日本人のコミュニティを見つけるのはそれほど難しくありません。

しかし、日本人が多いことがデメリットになるかどうかは、視点次第です。確かに、英語を学ぶ環境として考えたとき、周りに日本人が多いと日本語を話す機会が増えてしまうかもしれませんが、それは必ずしも英語力向上の妨げになるわけではありません。実際に、英語を効果的に学習するためには、自分の学習スタイルやモチベーションが重要です。日本語を話さないからといって自然に英語力が伸びるわけではありません。ダイエットが「食べなければ痩せる」という単純なものではないのと同じで、英語の学習も単に「日本語を話さないから英語が上達する」というものではありません。むしろ、英語を使って積極的に学習し、日常的に英語を話す努力が必要です。

また、他国の留学生も母国語でのコミュニケーションを避けているわけではありません。例えば、韓国や中国、ブラジルなどから来た留学生も、現地で同じ国の出身者同士で集まることが多く、母国語を話しているシーンはよく見かけます。しかし、それでも多くの留学生は着実に英語力を伸ばしています。彼らは母国語と英語をうまく使い分け、英語を話す時間をしっかりと確保しているため、自然に英語力が向上しているのです。つまり、英語の上達は日本語を話さないようにするだけではなく、どうやって効果的に英語を学ぶかにかかっています。

まとめ

オーストラリア留学には、多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。自然環境やフレンドリーな国民性、働きながら学べる制度などは大きな魅力ですが、物価の高さや紫外線の強さ、ビザに関連する規則も無視できません。しかし、こうしたデメリットも他の国と同様の要素が多く、特別にオーストラリアが厳しいわけではないため、しっかりと対策を立てれば問題なく留学生活を楽しめるでしょう。結局のところ、自分に合った環境と目的に合わせた計画を立てることで、オーストラリア留学は非常に充実した経験となるはずです。