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イギリス留学が失敗だったと思う原因8選

  • 投稿日:6か月前
  • 更新日:2024-10-10 23:23:04

イギリス留学は、豊かな文化や歴史的背景を持つ環境で英語を学ぶ絶好のチャンスです。しかし、留学生活が全て順風満帆とは限りません。実際に、イギリス留学を経験した多くの日本人留学生が「失敗だった」と感じる原因がいくつか存在します。物価の高さや食文化の違い、独特の英語のアクセントなど、イギリスでの生活には挑戦が伴います。

本記事では、イギリス留学が失敗だったと感じる原因について、特に多くの留学生が直面しがちな8つのポイントを詳しく解説します。これからイギリスに留学を考えている方は、参考にしていただき、準備を万全にするための手助けにしてください。

イギリス留学が失敗だったと思う原因8選

天気が悪くて低気圧に弱い人は辛い

イギリス留学が失敗だったと感じる理由の一つとして、天気の悪さを挙げる人は少なくありません。イギリスの天気は「曇りがちで雨が多い」というイメージが強く、特に低気圧に敏感な人にとってはつらい環境かもしれません。実際、イギリスは年間を通して曇りの日が多く、夏でも晴天が続くことは稀です。冬は日照時間が短く、寒さと暗さがさらに体にこたえることもあります。

イギリス人の間では、天気に関するジョークもよく交わされます。たとえば、「今日は天気が良いね、だから傘を持っていこう」といったユーモアが日常会話に登場することも。実際、晴れていても突然の雨に見舞われることが珍しくないのがイギリスの気候です。また、イギリスの天気は「四季が一日に全部詰まっている」とも言われ、朝は晴れていても昼には雨、夕方には強風という変化に富んだ一日を過ごすことがよくあります。

とはいえ、イギリスの天気にはネガティブな面だけではなく、魅力的な側面もあります。たとえば、頻繁に降る雨のおかげで、イギリスの自然は驚くほど美しく豊かです。特に春や初夏には、雨で潤った緑が広がり、カントリーサイドでは花が一斉に咲き乱れます。湖や河川の周辺も、雨に洗われたような清潔さがあり、ハイキングやピクニックに訪れると、都会とは違った静かな美しさを楽しむことができるでしょう。イギリスの田舎の風景は、曇り空がかえって一層の神秘的な雰囲気を与え、霧が立ちこめる日にはまるで絵画のような風景に出会えることもあります。

また、雨が多いおかげで、イギリスは庭園文化も発展してきました。ケンジントンガーデンズやキューガーデンといった広大な庭園は、訪れる人々に癒しとインスピレーションを与える場所としても有名です。さらに、イギリスの家々は伝統的に暖炉が設置されており、雨の音を聞きながら暖炉で暖を取る時間は、どこか心地よく落ち着いた気分にさせてくれるものです。これもまた、イギリス独自の文化の一部と言えるでしょう。

しかし、低気圧が苦手な人にとっては、天候が精神的にも肉体的にも負担になることがあるかもしれません。特に日本でも低気圧による頭痛や体調不良に悩む人は多いですが、イギリスの気候に慣れない留学生にとって、この変わりやすい天気が留学生活の質に影響を与えることも考えられます。日が短くなる冬場には気分が沈みがちになる「季節性情動障害(SAD)」に悩まされる人も多く、留学先でこのような症状が出た場合、生活のリズムや精神的なケアが重要です。

物価が高い

イギリス留学が失敗だったと思う理由の一つとして、物価の高さが挙げられます。特にロンドンをはじめとする大都市では、生活費が驚くほど高額で、日本の都市と比べてもかなり負担が大きいと感じることがあるでしょう。留学生活を送る際には、家賃や食費、交通費、そして娯楽費まで、様々な出費がかさむため、あらかじめ十分な資金計画を立てておくことが重要です。

まず、家賃に関してですが、ロンドンの物件は特に高額です。例えば、ロンドン中心部での一人暮らし用のワンルームやスタジオアパートの家賃は、月に£1,500(約27万円)を超えることがよくあります。一方、東京で同様の物件を借りる場合は、都心部でも月に約10万〜15万円程度が一般的です。これだけを見ても、ロンドンの家賃が東京に比べてかなり高額であることが分かります。さらに、ロンドンのような大都市では、家賃に加えて高額な光熱費やインターネット代がかかることもあり、生活費全体が高騰します。

次に、食費についても触れてみましょう。スーパーで購入する食品や、外食の値段も日本に比べて高いことが多いです。たとえば、ロンドンでのランチ一食の平均価格は約£10(約1,800円)程度で、少し高級なレストランでは£20(約3,600円)を超えることも少なくありません。一方で、東京で同じようなランチを楽しむ場合、1,000〜1,500円程度が相場です。自炊をすることである程度食費を抑えることは可能ですが、イギリスのスーパーで売られている食品も、日本のそれと比べてやや割高です。特に輸入食品やアジア系の食材は、現地で購入するとさらに高くなることが多いため、日本の食材にこだわる場合、さらに費用がかさむかもしれません。

また、交通費も無視できない出費です。ロンドンでは公共交通機関の料金が非常に高く、特に地下鉄(チューブ)の利用は留学生にとって大きな負担になることがあります。たとえば、ゾーン1からゾーン2の間を移動する場合、片道で£2.80(約500円)ほどかかります。月間パスを購入することで多少の節約ができるものの、日常的に交通機関を利用する場合、出費はかなりのものになります。東京の電車運賃は比較的リーズナブルで、同程度の距離を移動する際には200円程度ですので、ロンドンの交通費がいかに高いかが分かります。

さらに、日用品やサービスもイギリスでは高めです。例えば、ヘアカットや美容室の料金はロンドンで£40〜£60(約7,200円〜1万円)が相場で、日本の都市部の平均と比較しても高額です。また、映画館のチケットも約£15(約2,700円)と、東京の1,500〜2,000円程度の料金と比べると高い印象を受けるでしょう。こうした日常の小さな出費も積み重なっていくと、留学生活全体のコストが大きく膨らむ要因となります。

イギリス留学は、他の留学先に比べて費用がかかることが多く、特にマルタやアイルランドなどと比較すると、その違いは顕著です。例えば、マルタやアイルランドで1年間の生活費を賄える金額が、イギリスでは6ヶ月ほどしか持たないというケースもあります。そのため、予算の問題で留学期間を短縮せざるを得なかったり、アルバイトをしなければならなかったりと、計画していた留学生活が思うようにいかなくなることも考えられます。

移民問題等で治安が悪化してる

イギリス留学が失敗だったと感じる要因の一つに、治安の悪化が挙げられます。特にロンドンなどの大都市では、近年移民問題や社会的な不安定さから治安が懸念されることが増えてきています。これにより、留学生が安全面で不安を感じるケースも少なくありません。留学前に「イギリスは安全な国」というイメージを持っていた方にとっては、期待と現実のギャップにショックを受けることもあるでしょう。

まず、ロンドンの治安状況について詳しく見てみましょう。ロンドンは多文化都市として知られ、世界中から多くの人々が集まる活気ある街ですが、同時に犯罪率も高い地域が存在します。特に近年、ナイフ犯罪や強盗、暴行事件がニュースで取り上げられることが増えており、これが留学生や観光客の間で不安を生む要因となっています。具体的には、ロンドンの一部地域、例えば南ロンドンやイーストロンドンなどでは、夜間の外出は避けるべきとされています。

ロンドンの治安が悪化している背景には、いくつかの要因が考えられます。一つは移民の増加です。イギリスは長い間、移民を受け入れてきた国ですが、近年の移民流入の増加と、それに伴う経済的・社会的な問題が複雑化しています。職の不足や住宅の逼迫、文化的な摩擦が犯罪の温床となり、一部の地域ではギャング活動やナイフ犯罪が増加していると言われています。これに加えて、経済的不安定さや社会的な格差が広がり、若者の間で暴力的な行動が増加していることも問題です。

とはいえ、ロンドン全体が危険なわけではなく、安全な地域も多く存在します。特に観光地やビジネス街、大学のキャンパス周辺は比較的安全ですし、警察も頻繁に巡回しているため、日中の外出においては大きなリスクはありません。しかし、留学生としては常に周囲に気を配り、注意深く行動することが求められます。

では、日本人留学生がロンドンでどのような点に気をつけるべきかを考えてみましょう。まず、夜間の一人歩きは避けることが基本です。特に女性や外国人留学生はターゲットにされやすいため、夜遅くに外出する際は、信頼できる友人と一緒に行動するか、タクシーやUberを利用して安全な移動手段を確保することが大切です。さらに、携帯電話や高価なアクセサリーを路上で見せびらかさないようにすることも、防犯対策の一つです。スリやひったくりが多発しているエリアでは、鞄や貴重品は常に体の前で持つよう心がけましょう。

また、日中でも人通りの少ない道や、治安の悪いと言われるエリアへの立ち入りは避けるべきです。留学先の大学や現地の友人から、治安に関する最新情報を得て、自分が住んでいる地域や通学路の安全性を確認しておくと良いでしょう。地元の人にとっては当たり前の情報でも、初めての土地では分からないことが多いので、現地の情報源を活用することが重要です。

さらに、ロンドンではテロのリスクもゼロではありません。これは他のヨーロッパの大都市と同様の問題で、特に人が集まる場所や公共交通機関では、日常的に警戒が必要です。幸い、イギリスの治安当局はテロ対策に非常に敏感であり、厳重な監視と対策が講じられていますが、万が一に備えて、不審な行動や物を見かけた場合は速やかに警察に通報するよう心がけましょう。

とはいえ、イギリス全体が治安の悪化に悩んでいるわけではありません。ロンドン以外の都市や田舎の地域では、比較的穏やかで安全な環境が多く、安心して留学生活を送ることができます。マンチェスターやエディンバラ、ケンブリッジといった都市は、教育水準が高く、比較的安全とされています。また、現地の治安情報を常にチェックし、リスクを避けることができれば、イギリス留学は非常に充実したものになるでしょう。

安くて美味しい日本食はない

イギリス留学が失敗だったと感じる理由の一つに、「安くて美味しい日本食がない」ことが挙げられます。日本での生活では、リーズナブルで美味しい日本食を簡単に楽しむことができます。例えば、1000円以下で本格的な定食やラーメンを食べられる店がたくさんありますし、牛丼チェーン店に行けば500円程度でお腹いっぱいになることも可能です。しかし、イギリスでは同じような価格帯で美味しい日本食を探すのはほぼ不可能に近いと言えるでしょう。

まず、イギリスでは全体的に物価が高く、特に外食に関しては日本と比べて驚くほどの違いがあります。イギリスで日本食を食べようとすると、物価の高さにさらに上乗せされ、料理の質が値段に見合っていないと感じることが少なくありません。たとえば、ロンドンの日本食レストランで牛丼を注文すると、£10〜£12(約1,800円〜2,200円)程度の料金がかかりますが、その味が日本の吉野家やすき家の牛丼に匹敵するとは限りません。むしろ、日本のチェーン店のほうが圧倒的に美味しいことが多く、留学生にとっては高いお金を払ったのに満足できないという経験をすることがあるでしょう。

また、イギリスで日本食材を手に入れるのも一苦労です。スーパーに行けば一応、日本風の醤油やインスタントラーメンなどは手に入るものの、種類が限られており、品質や味も日本のものと比べると少し違うことが多いです。さらに、日本から輸入された食材や調味料は高価で、味噌や梅干し、だしなど日本の家庭料理に欠かせない食材を揃えるためには、専門のアジア食材店を探し出す必要があります。それでも、日本国内で購入する価格の2倍から3倍ほどの金額を払う覚悟が必要です。

それに加えて、イギリスで日本食レストランに行くと、現地風にアレンジされた「なんちゃって日本食」に遭遇することがよくあります。たとえば、寿司が甘いソースでコーティングされていたり、ラーメンに合わない具材が乗っていたりと、日本で食べるのとは全く異なる体験になることが少なくありません。これは、イギリスの食文化や食材の違いによるもので、現地の人々の味覚に合わせていることが多いです。もちろん、中には本格的な日本食を提供するレストランもありますが、そのような店は往々にして高級店であり、気軽に通うには予算が必要です。

こうした背景から、イギリスに長期留学する日本人学生の多くは、自炊をすることで日本の味を再現しようとします。インスタント食品や冷凍食品を駆使して、できるだけ日本の家庭の味に近い料理を作ろうと努力するわけですが、やはり限界があります。特に忙しい留学生活の中で、毎回自炊をするのは時間的にも体力的にも厳しいと感じることが多いでしょう。

食文化が合わない

イギリス留学が失敗だったと感じる理由の一つに、「食文化が合わない」ことが挙げられるでしょう。日本の食文化に慣れている人にとって、イギリスの食事は驚きや違和感を覚えることが多く、その違いが留学生活全体に影響を与えることも少なくありません。特に、日々の食事が生活の満足度に大きく関わることを考えると、食文化のギャップは見逃せないポイントです。

まず、イギリスの伝統的な食事について触れてみましょう。典型的なイギリス料理には、フィッシュ・アンド・チップス、シェパーズパイ、サンデーローストなどがあります。これらはシンプルな料理であり、どちらかというと「重い」食事が多いのが特徴です。揚げ物やジャガイモを主食にした料理が多く、バターや油をたっぷり使ったメニューが一般的です。味付けも塩や胡椒を基本としたもので、スパイスや出汁を多用する日本料理と比べると、かなりシンプルな印象を受けるでしょう。

日本人にとって、これが合わないと感じる理由の一つは、食事のバリエーションや味の繊細さにあります。日本では、出汁をベースにした繊細な味付けが多く、食材の旨味を引き出す料理が多いです。たとえば、和食は新鮮な魚や野菜を使ったシンプルでありながら奥深い味わいが特徴です。しかし、イギリス料理は食材そのものの風味を強調するというよりも、揚げたり焼いたりするシンプルな調理法が多く、繊細な味に慣れている日本人にとっては「物足りない」と感じることが多いでしょう。

また、イギリスでは、食事の時間も日本とは異なる文化が見られます。日本では、朝食から夕食までバランスの取れた食事が重視されますが、イギリスでは、朝食や昼食は比較的軽めで、夕食が一日のメインという場合が多いです。特に、朝食はトーストやシリアル、目玉焼きといったシンプルなもので済ませることが一般的で、日本の朝食に見られるご飯や味噌汁、焼き魚といった栄養バランスを重視した食事とは大きく異なります。これに慣れていない日本人留学生は、朝からしっかりと食べたいという欲求が満たされず、満足感を得にくいかもしれません。

さらに、日本人にとっては、イギリスの食材の質や新鮮さが不満の原因となることもあります。日本では、スーパーに行けば新鮮な野菜や魚が手に入り、季節に応じた食材を使った料理を楽しむことができます。しかし、イギリスでは、特に都会では新鮮な魚や野菜が手に入りにくい場合があり、輸入品に頼ることが多いため、品質や風味に物足りなさを感じることがあるでしょう。また、日本のように米を主食とする文化がないため、米の種類や調理法も異なり、特に和食が恋しいと感じる人にとっては、満足のいく食事を自宅で作ることも難しいかもしれません。

外食の選択肢に関しても、日本の豊富な飲食店の文化に慣れていると、イギリスのレストランやカフェの少なさや味の違いにがっかりすることがあります。もちろん、ロンドンのような大都市では様々な国の料理を楽しむことができますが、それでも日本のように手軽で安く、美味しい料理が簡単に手に入るわけではありません。イギリスの外食は高額になることが多く、外食を頻繁にすることができないという経済的なプレッシャーもあるでしょう。

田舎に留学すると何を言ってるのかわからない

イギリス留学が失敗だったと感じる理由の一つに、「田舎に留学すると何を言ってるのかわからない」ことが挙げられます。多くの人がイギリス英語と言えば、ロンドンやオックスフォードなどで話されている、いわゆる「クイーンズ・イングリッシュ」や「BBC英語」のような標準的で洗練されたアクセントを思い浮かべるかもしれません。しかし、イギリスの田舎や地方都市に行くと、まったく異なるアクセントや方言に遭遇し、言葉の壁が思った以上に高く感じることがあるのです。

イギリスは比較的小さな国ですが、地域ごとに英語の発音や使い方が大きく異なります。特に、地方や田舎に行くと、イギリス人同士でさえ「聞き取るのが難しい」と感じるような強いアクセントに出会うことがよくあります。日本で例えるなら、大阪弁や京都弁のような親しみやすい方言もあれば、東北弁や沖縄方言のように、同じ日本人でも聞き取るのが難しいと感じる言葉に似ています。

例えば、スコットランドやウェールズ、北アイルランドといった地方では、特に強いアクセントが特徴です。スコットランドのグラスゴーでは、”How are you?” が “Hoo are ye?” と聞こえることがありますし、ウェールズでは、英語とウェールズ語が混ざり合った言い回しを耳にすることもあります。北イングランドの都市ニューカッスルでは、”Geordie” と呼ばれる独特のアクセントがあり、”I’m going home” が “Am gan yem” のように発音され、初めて聞いた日本人留学生は何を言われているのか全くわからないこともあります。

また、イギリス南西部のコーンウォール地方では、独特のリズムと発音が特徴のアクセントがあります。たとえば、”I can’t do it” が “I caan’t du eet” のように伸びやかな発音で話されることがあり、これも慣れていないと非常に聞き取りづらいものです。こういった地方のアクセントは、標準的なイギリス英語とは大きく異なり、学校の英語の授業で学んだ内容とは違うため、留学先でのコミュニケーションに戸惑うことが少なくありません。

こうした強いアクセントが理由で、留学生が授業中や日常生活で何を言われているのか理解できず、ストレスを感じることがあります。特に、地元の住民や同級生と話すときには、アクセントが強すぎて何を言っているのか全くわからず、会話についていけないという状況に陥りがちです。留学を考えている人の中には、テレビや映画で聞くイギリス英語を想像して、スムーズなコミュニケーションを夢見ている人も多いかもしれませんが、現実は少し違います。

では、こういった強いアクセントの地域で日本人留学生はどう対応すればよいのでしょうか?まず、留学先の地域や学校で話される英語の特徴を事前にリサーチしておくことが重要です。インターネットでその地域のアクセントに関する情報を調べたり、YouTubeなどで実際の話し方を聞いたりすることで、多少なりとも準備ができるでしょう。特にスコットランドやウェールズなど、アクセントの強い地域に行く予定の人は、そうしたアクセントに慣れておくことが大切です。

アメリカ英語とイギリス英語は全然違う

イギリス留学が失敗だったと感じる理由の一つに、「アメリカ英語とイギリス英語は全然違う」という点があります。英語を勉強し始めたばかりの初心者の方だと、アメリカ英語とイギリス英語の違いに気づかず、どちらも同じ英語だから問題ないだろうと考えていることが多いかもしれません。しかし、実際にイギリスに留学してみると、現地の英語が自分の学んできたものと大きく異なると感じ、聞き取れない場面が多くなることもあります。このギャップが、自分の英語力に自信を失わせ、「留学が失敗だった」と感じる原因になることもあるでしょう。

イギリス英語とアメリカ英語の違いは、発音、語彙、そして文法にまで及びます。まず、最もわかりやすい違いが発音です。イギリス英語では、アメリカ英語に比べて「r」の発音が弱い、もしくは発音されないことが多いです。たとえば、アメリカ英語で「car」や「hard」ははっきりと「カー」「ハード」と「r」を強調しますが、イギリス英語では「カー(カア)」や「ハード(ハードゥ)」のように「r」が柔らかく、より丸みを帯びた発音になります。また、単語のアクセント(強調される音)も異なる場合が多く、たとえば「advertisement(広告)」という単語はアメリカ英語では「アドバタイズメント」と発音されるのに対し、イギリス英語では「アドバータイズメント」となり、アクセントの位置も異なります。

語彙の違いも見逃せません。日常生活で使う単語が異なることが多く、例えばアメリカ英語で「エレベーター」と言う場合、イギリスでは「リフト」となります。同様に、アメリカでは「地下鉄」を「サブウェイ」と言いますが、イギリスでは「アンダーグラウンド」または「チューブ」と呼びます。このような違いがあるため、イギリスに行った際には、「これってなんのこと?」と混乱する場面が少なくないかもしれません。さらに、「ズボン」を意味する「pants」はアメリカ英語では日常的に使われますが、イギリス英語では「下着」を意味し、「trousers」がズボンを指す言葉として使われます。こうした語彙の違いは、留学中に知らず知らずのうちに戸惑う原因となることもあります。

文法の面でも若干の違いがあります。例えば、イギリス英語では過去形の動詞として「have got」をよく使いますが、アメリカ英語では「have gotten」を使うことが一般的です。こうした微妙な違いが、リスニングやスピーキングでのギャップを生みやすく、留学生にとっては理解が難しく感じられることがあります。

しかし、イギリス英語を身につけることは決して悪いことではありません。むしろ、英語そのものはイギリスが発祥ですので、イギリス英語を学ぶことは「本場の英語」を身につけるという意味でも非常に価値があります。イギリス英語は、しばしば「スマートでエレガント」という印象を持たれがちです。特に、クイーンズ・イングリッシュ(RP: Received Pronunciation)は、上品で知的なイメージを持つことから、国際的な場で話すと良い印象を与えることができるでしょう。

また、イギリス英語は世界中で理解される英語です。イギリスは英語の母国であり、世界中に英連邦の国々があるため、イギリス英語を話すことで他の国でも問題なく通じます。したがって、イギリス留学を通じてイギリス英語を習得することは、グローバルなコミュニケーション能力を高めることにもつながります。

まとめ

イギリス留学は、学びや成長の機会にあふれていますが、同時に多くの挑戦も伴います。物価の高さ、食文化の違い、地方特有の強いアクセントなど、様々な要因が留学生活の中でストレスや困難をもたらすことがあります。特にアメリカ英語とイギリス英語の違いに驚いたり、慣れ親しんだ日本食が手に入りにくかったりすることで、「自分の期待と違った」と感じることがあるでしょう。

しかし、これらの課題を乗り越えることで、英語力の向上や異文化理解の深化といった大きな成果を得ることができます。イギリス留学を成功させるためには、これらの現実をしっかりと理解し、心構えをしておくことが重要です。どんな困難も成長の一歩と捉え、充実した留学生活を送りましょう。

この記事の監修:土屋雅人

1993年栃木県出身。
school surf運営代表。株式会社GOODBYE JAPAN代表。NPO留学協会賛助会員。
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