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【注意】留学でホームステイするメリット・デメリット15選

  • 投稿日:3か月前
  • 更新日:2024-10-19 10:24:08

いう点で、非常に魅力的な滞在方法に思えるかもしれません。しかし、ホームステイにはメリットだけでなくデメリットもあることを理解しておくことが重要です。SNSやテレビで紹介されるようなキラキラしたホームステイ生活はあくまで一部であり、実際には想像と異なる場面に直面することも少なくありません。

家庭ごとの生活スタイルの違いや、通学や食事の面での不便さが留学生の生活に影響を及ぼすこともあります。この記事では、ホームステイのリアルなメリットとデメリットに焦点を当て、快適な留学生活を送るために何に注意すべきかを詳しく解説します。

留学でホームステイするメリット8選

リアルな英語を家でも学べる

ホームステイの最大のメリットの一つは、家でもリアルな英語を学べることです。留学中は語学学校や授業の時間以外、意外と英語を使う機会が限られてしまうことが多いものです。特に、自分と同じ国の友達と固まってしまうと、外ではどうしても母語を使ってしまいがちです。その結果、せっかくの留学生活でも、日常生活での英語力の伸びが鈍くなってしまうケースもあります。

しかし、ホームステイをすることで、学校外でも英語漬けの環境を手に入れることができます。ホストファミリーとのコミュニケーションが日常生活の一部になるため、学んだばかりのフレーズを実際に使ったり、ホストとの会話を通じて新しい表現を自然に覚える機会が増えるのです。

具体的には、ホームステイ先では次のような場面で英語を使うことが求められます。

  • 食事の時間:朝食や夕食の時間に、その日の出来事を話したり、ホストファミリーの生活や文化について質問するなど、日常会話を練習する絶好の場です。家族との食卓での会話は、くだけた表現やスラングも覚えられる貴重な機会です。
  • お手伝いの場面:たとえば、家のルールやお手伝いの内容を説明される場面では、指示を理解して行動する力が養われます。洗濯や食器洗いなどの小さな場面でも、コミュニケーションを通じて自然と語彙が増えていきます。
  • 家族行事への参加:誕生日会やバーベキュー、週末の買い物など、ホストファミリーのイベントに参加することで、語学学校では学べない生の英語のリズムや表現を体験できます。また、家族以外の親戚や友人との交流も、英語を使う良いチャンスです。

ホームステイの大きな魅力は、こうした日常的な英語を使う環境に身を置けることです。学校のように教科書的な英語だけでなく、生活の中で使われる自然な英語表現に触れることが、英語力向上の鍵となります。たとえば、「How’s it going?(調子どう?)」や「Do you fancy a cup of tea?(お茶でも飲む?)」など、実際の会話の中でしか学べないフレーズを使えるようになるのも、ホームステイならではのメリットです。

さらに、言葉のキャッチボールをするたびに、少しずつコミュニケーションの自信がついていきます。語学学校では学んだ内容を試す時間が限られますが、ホームステイ先なら試行錯誤する余裕があり、何度でも使い方を確認できます。また、間違いを指摘してもらえるため、自然と正しい表現も身についていくでしょう。

現地の人と暮らせる

ホームステイの最大の魅力は、現地の人と一緒に暮らせることです。留学を決意すると、「現地に行けば自然と現地の人たちと交流でき、友達もできるだろう」と期待しがちです。しかし、実際にはそううまくいかないケースも多いのが現実です。現地人と関わる機会は意外と限られているのです。

まず、語学学校や大学のクラスは、同じ留学生同士が多くを占めることがよくあります。クラス内で仲良くなるのは、どうしても同じ国籍や同じ言語を話す仲間になりがちです。さらに、留学生同士で集まると、母国語に頼る傾向が強くなり、現地の人たちとの接点が少なくなってしまうこともあります。現地の学生や社会人は、すでに自分のコミュニティを持っているため、新しい友達を作るために積極的に留学生と関わろうとはしない場合もあります。

こうした状況の中で、ホームステイは貴重な交流の場を提供します。たとえホストファミリーの人数が限られていても、日常的なコミュニケーションを通じて、現地の生活や文化に深く触れることができます。毎日顔を合わせることで、自然と会話のチャンスが増え、家族の一員として迎えられることで、異文化の理解が深まります。

例えば、朝食の時間に「今日はどんな予定があるの?」と尋ねられたり、夕食のときに「この料理どうだった?」と感想を聞かれたりします。こうした何気ない会話が、語学力の向上だけでなく、現地の人との信頼関係を築くきっかけにもなります。特に、ホストファミリーとの日々の交流を通じて、現地特有の習慣や考え方を学ぶことができる点が大きなメリットです。

また、家族行事やイベントに参加する機会も、ホームステイならではの特権です。誕生日パーティーやホリデーシーズンのイベントに招かれたとき、普段の授業では味わえない生の文化体験ができるでしょう。これによって、単なる観光客では見えない現地の生活のリアルな一面を体験できるのです。

寮と比較して料金が安い

ホームステイの大きなメリットの一つは、学生寮と比べて料金が安いことです。留学生活において、費用の管理は重要なポイントです。生活費を抑えたい学生にとって、ホームステイは魅力的な選択肢となり得ます。では、具体的にどれくらい安くなるのでしょうか?ここでは、料金の比較とその背景について詳しく解説します。

ホームステイと寮の料金比較

地域によって差はありますが、一般的にホームステイは学生寮に比べて10〜30%ほど安くなると言われています。たとえば、以下のような費用の違いが見られます。

  • ホームステイ
    • 1週間あたり約180〜250ドル(食事付きの場合)
    • 月額で720〜1,000ドル程度
  • 学生寮
    • 1週間あたり250〜400ドル(食事なしが一般的)
    • 月額で1,000〜1,600ドル程度

このように、寮はホームステイに比べて1ヶ月あたり数百ドル高くなることも少なくありません。特に、食事の有無が費用に大きく影響します。ホームステイは朝食と夕食が付いていることが多く、食費を含めた料金設定になっているため、トータルで見るとさらに割安になるケースが多いです。

寂しさを紛らわせる

留学でのホームステイの大きなメリットの一つは、寂しさを紛らわせてくれることです。特に初めての海外生活では、異国の文化や言語に慣れるまで時間がかかり、ホームシックに悩む人も少なくありません。寮やアパートで一人暮らしをすると、周囲に頼れる人がいない分、孤独感が強まることもあります。そんなとき、ホストファミリーとの生活が心の安定をもたらしてくれます。

ホストファミリーが与える家庭的な温かさ

ホームステイでは、家族の一員として迎え入れられるため、自然と日常の会話が生まれ、家庭的な温もりを感じることができます。朝食や夕食を一緒に取りながら、その日の出来事を話したり、何気ない相談をする時間が、心をリラックスさせてくれます。たとえ言葉の壁があったとしても、温かい対応やちょっとした気遣いで、「一人じゃない」という安心感を得られるでしょう。

さらに、ホストファミリーと過ごす週末や特別な行事への参加も、留学生活を彩る素晴らしい経験になります。たとえば、バーベキューや地元のお祭りに一緒に行くことで、現地の暮らしを肌で感じることができ、充実感を味わえます。

寮生活との違い

一方、寮のシングルルームに滞在する場合、個人のプライバシーが守られる反面、孤独感を感じやすいこともあります。寮では、他の留学生やルームメイトと交流する機会はありますが、生活リズムの違いから深い関係を築くのが難しいことも少なくありません。特に、予定のない休日や夜遅くに帰宅したときに、一人で過ごす時間が続くと、孤独が心に重くのしかかることがあります。

その点、ホームステイでは常に誰かと一緒に暮らしている安心感が得られます。家庭の中での温かいコミュニケーションが、日々のモチベーションにつながり、語学学習や新しい生活に前向きに取り組む活力を与えてくれます。

ホームステイを楽しむためのコツ

ホームステイで寂しさを紛らわせるためには、自分から積極的にホストファミリーと関わることが大切です。初めての環境に緊張するかもしれませんが、ちょっとした会話や手伝いを通じて、ホストファミリーとの絆を深めましょう。たとえば、夕食後の後片付けを手伝ったり、ホストファミリーの趣味に興味を持つことで、コミュニケーションが弾みます。

初めての海外生活をサポートしてくれる

初めての海外生活は、わからないことだらけで不安になるものです。そんな時に頼りになるのがホームステイのホストファミリーです。慣れない海外での生活では、日常の些細なことでも戸惑う場面が多く、すべてを自分で調べて対処するのは意外と大変です。その点、ホームステイでは生活のあらゆる場面でサポートを受けられるため、安心して新しい環境に順応できます。

具体的なサポート例

ホームステイのホストファミリーは、新生活に欠かせない手続きや日常のちょっとした疑問にも丁寧に答えてくれます。たとえば、次のようなサポートをしてもらえることが多いです。

  • 公共交通機関の使い方
    初めての海外生活では、バスや電車の乗り方がわからないことも多いです。日本とは異なる運賃の支払い方法や乗り換えの仕組みも、最初は戸惑うかもしれません。ホストファミリーが最寄りのバス停や路線を教えてくれるだけでなく、一緒に乗り方を説明してくれることもあります。おかげで、移動の不安が減り、外出を楽しむことができるでしょう。
  • SIMカードの購入方法や通信事情
    海外でのスマートフォンの使い方も悩みの種です。SIMカードの購入やプランの選び方は、国によって異なり、慣れないと混乱しがちです。ホームステイ先の家族は、どのキャリアが便利かや、どこで購入できるかを教えてくれることが多いです。また、言葉に自信がない場合でも、店での手続きに付き添ってくれることもあるため、安心して利用を始められます。
  • 日常生活の基本的なルールの説明
    国によって異なるごみの分別方法や電気・水道の使い方など、細かなルールも教えてもらえます。ネットで調べても国ごとに異なる情報が出てきて混乱することもありますが、ホストファミリーが地域に特化したルールを教えてくれるため、効率的に生活に慣れることができます。

自分で全部調べなければならない寮生活との違い

一方で、寮生活の場合はすべてを自分で調べる必要があります。留学初期にはバタバタと忙しい中、SIMカードの購入や交通手段の確認まで、一から自力で行うのは大変です。特に、ネットで調べても最新の情報が見つからなかったり、英語での手続きに不安を感じたりする場面も多いでしょう。

寮ではルームメイトや他の学生と情報を共有することも可能ですが、彼らも同じ留学生であるため、現地の詳細な情報に精通していないこともあります。そのため、現地での生活立ち上げに苦労することが予想されます。

現地のリアルな食文化を体験

ホームステイの魅力の一つは、現地のリアルな食文化を家庭の中で体験できることです。食事はその国の文化や価値観を映し出す鏡であり、日々の食卓を通じて、その国のライフスタイルや家族の絆を感じることができます。学生寮や自炊生活ではこうした家庭料理の味を体験するのは難しく、食文化を深く知る機会が限られてしまうため、ホームステイならではの貴重な経験と言えるでしょう。

たとえば、オーストラリアでは、家庭ではバーベキューやローストディナーが定番です。家族や友人が集まって庭でグリルを囲みながら食事を楽しむスタイルが一般的で、「食事はただの栄養補給ではなく、人と人とをつなぐ時間」として大切にされています。こうした食文化は、実際に体験することで、その国の価値観や人々の暮らし方を理解する手助けになります。

イギリスの家庭では、伝統的なサンデーローストが欠かせません。ローストした肉にヨークシャープディングやグレービーを添え、週末に家族が集まってゆったりと過ごすのが典型的なスタイルです。こうした家庭料理は、外食ではなかなか味わえない特別なものであり、留学生にとっても異文化理解を深める大切な時間になります。

食文化を知ることは、単なる食べ物の好みを超え、その国の歴史や価値観を理解するための重要な鍵となります。たとえば、イタリアでは食事は家族が集まる大切な時間とされ、ゆっくりと時間をかけて食事を楽しむことが美徳とされています。このような価値観を学ぶことで、ただ「美味しい」だけでなく、その国で生きることの意味や背景に触れることができるのです。

一方で、学生寮ではこうした家庭的な食文化に触れる機会が限られます。多くの寮では食事が提供されないか、カフェテリア形式で用意されることが一般的です。自炊する場合も、留学生は忙しい生活の中で手軽な食事に頼りがちで、どうしても地元の伝統的な料理に挑戦する機会が少なくなります。料理はその地域のスーパーで手に入る食材や習慣にも左右されるため、本当の意味での「現地の味」を再現するのは難しいものです。

デメリットもあるホームステイ7選

プライバシーが制限される

ホームステイのデメリットとしてよく挙げられるのが、プライバシーの制限です。ホームステイでは、ホストファミリーと一つ屋根の下で生活するため、自分の部屋があっても「完全な自分の空間」とは言い切れない場面が多くなります。部屋のドアを閉めていても、廊下やリビングから聞こえる家族の話し声や、時折ふと開けられるドア越しの会話など、「ここは誰かの家」という感覚が常に漂うものです。たとえ家族が親切で温かく迎えてくれたとしても、どこか「他人の家に滞在している」という感覚から完全に逃れるのは難しいかもしれません。

プライバシーの感覚は人それぞれですが、ホストファミリーのルールに従わなければならない点が、時に窮屈に感じられることがあります。例えば、シャワーの使用時間が決まっていたり、共用スペースでの振る舞いに気を遣わなければならないなど、普段の一人暮らしや寮生活では考えなくてよいことに注意を払う必要があります。家の中でリラックスしたくても、ふと「この行動で迷惑をかけていないか?」と考えてしまうことがあり、それが小さなストレスになることもあります。

一方で、学生寮のシングルルームは、完全に自分だけの空間が確保されるため、プライバシーを守ることができます。寮の部屋に戻れば、誰にも気を遣うことなく自分のペースで過ごすことができるのが大きなメリットです。たとえ寮生活であっても、共有スペースはみんなのものであり、「誰かの家で過ごしている」という感覚はほとんどありません。そのため、自由な生活スタイルを重視する人には寮生活が向いているかもしれません。

ホームステイでは、生活のすべてが共有されているという感覚も、プライバシーを制限されていると感じる一因です。例えば、ホストファミリーとの会話や日常のやり取りが日課になるため、一人になりたいときでもコミュニケーションを避けられない場面が出てくることもあります。また、家族の生活スケジュールに合わせて動く必要があるため、完全に自分のペースで行動するのが難しいこともあります。自由に生活したいという気持ちが強い人にとっては、こうした制約が窮屈に感じられるかもしれません。

留学エージェントでホームステイ先を決められない

ホームステイを検討する際、多くの人が「信頼できる留学エージェントを選べば、良いホームステイ先が手配される」と考えがちです。しかし、実際にはエージェントにホームステイ先を決定する権限がないのが現実です。ホームステイ先を選ぶのは、主に現地の語学学校や提携しているホームステイ手配会社であり、エージェントはその仲介役にすぎません。この仕組みのため、ホームステイの質はある意味で「ガチャ的」な要素も含まれ、期待と現実が一致しないこともあるのです。

ホームステイ先の「ガチャ感」とは?

ホームステイの質が一定でない理由の一つは、語学学校や手配会社がホストファミリーを割り当てる点にあります。学校側は、登録されたホストファミリーの空き状況に応じて、学生を割り振るため、留学生自身やエージェントが細かく希望を指定することはできません。つまり、「ペットがいる家庭が苦手」「静かな環境で勉強したい」といった細かな希望を伝えても、それが必ずしも反映されるわけではないのです。

また、ホストファミリーも家庭ごとに異なったルールや生活スタイルを持っているため、当たり外れの差が大きいと言われています。温かく迎え入れてくれる家族もあれば、ビジネス感覚で留学生を受け入れる家庭もあり、「家庭的な温もりを期待していたのに…」と感じることもあります。

エージェントの役割と限界

留学エージェントは、留学生の手続きや語学学校の紹介を行いますが、実際のホームステイ先の選定には直接関与していないことがほとんどです。エージェントを通して語学学校に入学手続きを行うと、学校側が提携しているホストファミリーの中から、空き状況に応じて割り当てを行います。このため、いくら優良なエージェントを選んだとしても、そのままホームステイ先の質に直結するとは限らないのです。

そのため、留学エージェントを通じて申し込む際には、「エージェントが良い=ホームステイ先も良い」と単純に期待しすぎないことが大切です。エージェントが優れているかどうかは、手続きのサポートやトラブル対応で判断するべきであり、ホームステイそのものの質は語学学校の管理状況に依存していることを理解しておく必要があります。

ホームステイの割り当てで気をつけたいポイント

ホームステイ先を事前に選べないという不確定要素がある中で、いくつかの対策を取ることで、リスクを軽減することも可能です。例えば、語学学校の評判を事前に調べることが有効です。学校によっては、ホストファミリーの質を定期的にチェックし、問題があれば改善を求めるような管理体制を整えているところもあります。また、ホームステイが始まってから不満や問題がある場合に学校に相談できるかどうかも重要なポイントです。

さらに、万が一ホームステイ先に不満がある場合は、早めに学校や手配会社に連絡することが大切です。学校側も、学生の満足度を重視している場合が多く、柔軟に対応してくれるケースもあります。たとえば、他の家庭への移動を検討してくれたり、問題が解決するまでサポートを行ってくれることもあります。

ルールが厳しく自由が制限される場合も

ホームステイには、ルールが厳しく自由が制限されるというデメリットがつきものです。多くのホストファミリーは留学生を家庭の一員として迎え入れますが、同時に家族の一員としてのルールや規律を守ることが求められます。そのため、自分のペースで自由に過ごしたい人にとっては、思っていたよりも窮屈に感じることがあるかもしれません。具体的にどのようなルールがあるのか、いくつかの例を見ていきましょう。

まず、一般的に多いのが門限です。ホストファミリーによっては、夜遅くの帰宅を避けるために「〇時までには帰宅すること」というルールが設けられています。家族全員が安心して生活できる環境を守るための配慮ですが、自由に外出したい留学生にとっては少し厳しく感じられることもあるでしょう。友人との集まりや学校の課外活動の後に急いで帰らなければならないこともあり、自分の行動が制約されると感じる場面も出てきます。

また、シャワーの使用時間が決まっていることもよくあります。特に水道料金が高い国では、ホストファミリーが節水を心がけているため、長時間のシャワーが禁止されていることが一般的です。シャワーの使用時間を15分以内に制限されたり、夜遅い時間には使用を控えるよう求められたりすることもあります。これも家庭のルールとして受け入れなければならないため、自分のタイミングでリフレッシュしたい人にとっては負担に感じるかもしれません。

さらに、食事のルールも家庭ごとに異なります。食事は家族全員でそろって取ることを求められる場合があり、勝手に自分の時間に食べることが許されないこともあります。また、冷蔵庫にある食材や飲み物を自由に使えない家庭もあり、「自分で買ったもの以外は勝手に使わないこと」というルールが設けられている場合もあります。これは、家族間での公平さや節約を意識したルールであり、留学生が勝手に冷蔵庫を開けると、無礼だと感じられるケースもあるため注意が必要です。

このほかにも、家事や家庭内のルールへの協力が求められることもあります。洗濯や掃除のタイミングが決まっていたり、共用スペースでは整理整頓を心がけることを求められたりします。これらのルールを守らないと、ホストファミリーとの信頼関係にヒビが入る可能性もあり、気をつけなければならない点が多くあります。

学校から距離があることも

ホームステイのデメリットとして、学校から遠い場所に住むことになる場合があるという点が挙げられます。都市部の中心地に近い場所に住めれば、通学時間を短縮でき、生活の利便性も高まりますが、実際には多くのホームステイ先が郊外や住宅街に位置しています。その理由の一つは、都市部の家賃が高く、ホームステイを提供する家庭が少ないという現実にあります。

大都市の中心部は、住宅コストが非常に高いため、そこに住む人々は経済的に裕福であることが多く、留学生を受け入れるためのホームステイ事業をする必要がない場合が多いのです。ホームステイは、家庭に余裕のある空間を提供することが求められますが、中心地に住む家庭では、スペースに限りがあるため、その余裕を持ちづらいというのも理由の一つです。そのため、ホームステイの多くは中心地を外れた、広い家を持つ郊外の家庭で行われる傾向があります。

また、語学学校や大学が都市部に集中している一方で、ホストファミリーの多くは、学校の近くではなく通勤圏内の地域に住んでいます。学校への通学には、電車やバスを利用する必要があり、毎日の移動が意外と時間の負担になることもあります。特に、バスや電車の本数が限られている地域では、朝早くに家を出なければならなかったり、帰りが遅くなると不便に感じることもあるでしょう。

通学時間が長くなることで、留学生活のスケジュール管理が難しくなることもあります。朝の通学時間が1時間を超えると、どうしても疲れやストレスが溜まりやすくなりますし、学校が終わった後に友人と食事に行ったり、放課後のアクティビティに参加する意欲も薄れてしまうことがあります。交通費の負担も増えるため、長期的には費用面でも予想以上の出費がかさむことがあります。

一方で、郊外のホームステイには、都会の喧騒を離れ、落ち着いた環境で生活できるというメリットもあります。自然が豊かな地域に住むことで、散歩やサイクリングなど、ストレス解消のためのアクティビティも楽しめます。また、郊外のホストファミリーは、家庭的な雰囲気を大切にすることが多く、家族との交流を重視したい学生にとっては良い選択肢になるでしょう。

食事が合わないかも

ホームステイのデメリットとして、食事が自分に合わないという問題があります。ホームステイでは、基本的にその家庭で用意される現地の食事を食べることが日常となりますが、それが自分の好みに合わなかったり、食習慣が異なることでストレスを感じることも少なくありません。海外の家庭料理はシンプルなものが多く、日本のようなバランスの取れた食事を期待すると、ギャップに悩むことがあります。

例えば、オーストラリアやニュージーランドの家庭では、食事のメインが肉料理になることがよくあります。ステーキやソーセージをグリルしただけのシンプルな食事が続くと、「また肉ばっかり……」と感じてしまうこともあるでしょう。日本のようにご飯が主食というわけではなく、パンが主な主食となる家庭も多いため、ご飯派の人にとっては物足りなさを感じるかもしれません。特に、朝食や昼食がサンドイッチやシリアルなどの軽食で済まされることも多く、パンが苦手な人にはつらい場面もあります。

また、食事のバリエーションが少ない家庭もあります。家庭によっては、忙しさから毎日同じようなメニューが続くことも珍しくありません。「今日はパスタ、明日もパスタ……」といった単調な食事が続くと、どうしても日本食が恋しくなってしまう瞬間が訪れるものです。そんな時でも、ホストファミリーとの関係を悪くしたくないという思いから、無理をして食べ続けてしまうこともあるでしょう。

さらに、食事の量やタイミングも日本と異なることが多いため、戸惑いを感じることがあります。例えば、夕食の時間が日本より早く、午後5時頃に済ませてしまう家庭もあります。日本のように寝る前に軽い食事を取る文化がないため、夜遅くにお腹が空いても何も食べられないこともあるかもしれません。こうした生活リズムの違いは、最初のうちはなかなか慣れにくいものです。

とはいえ、ホストファミリーに直接「この料理が合わない」と伝えるのは、なかなか難しいものです。相手は好意で食事を用意してくれているため、関係を壊したくないと考えて、我慢してしまう留学生も多いのが現実です。特に、文化や価値観の違いを理解し合うのが大切なホームステイ生活では、食事に関する不満を伝えるのは勇気がいります。

日本にもいろんな家庭があるようにキラキラファミリーばかりじゃない

ホームステイというと、テレビやSNSで目にするような、笑顔の絶えない**「キラキラした家族」**との生活を想像するかもしれません。キャンプやパーティーに参加したり、ホストファミリーが観光地を案内してくれたりと、まるで映画のような場面を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、現実はそう甘くはありません。実際のホームステイ生活には、さまざまな家庭があり、期待と現実にギャップが生じることもあります。

日本の家庭にも、賑やかな家族もいれば静かな家族もいるように、海外のホストファミリーも性格やライフスタイルが多種多様です。テレビやSNSに登場するのは、あくまで魅力的な瞬間を切り取った一部に過ぎません。現実のホームステイでは、必ずしもホストファミリーが積極的に外出やイベントに誘ってくれるわけではなく、内向的な性格の家庭に滞在することも多々あります

ホストファミリーの中には、普段からあまり外出を好まず、家族の時間も静かに過ごすことを好む人たちもいます。そのため、こちらから積極的にコミュニケーションを取らなければ、あまり交流の機会がないこともあるでしょう。特に、学校から帰宅しても家族がリビングに集まらず、それぞれの部屋で過ごしているような家庭だと、孤独を感じてしまうことも少なくありません。初めての海外生活でホストファミリーとの交流を期待していた人にとっては、こうした状況は少し残念に思えるかもしれません。

また、ホストファミリーはあくまで自分たちの日常を優先するため、留学生との関係においてもビジネスライクな一面がある場合があります。生活費の一部としてホームステイを提供している家庭では、ホスピタリティの意識が強いとは限らず、留学生を温かく迎えるというよりも、日常の一部として淡々と接することがあるのです。こうした対応が続くと、「もっと深い交流を期待していたのに……」と感じることもあります。

さらに、家庭の経済状況や生活環境もさまざまです。例えば、家が古くて快適とは言えない場合や、家庭内でのルールが多く、思っていたよりも窮屈に感じることもあるでしょう。家庭によっては、共働きで忙しく、ホストファミリーがほとんど家にいないこともあります。そのため、テレビやSNSで見たような賑やかで楽しいホームステイ生活とは程遠い現実に直面することもあります。

まとめ

ホームステイは、現地の家庭で生活することで語学力の向上や異文化理解を深めるチャンスを提供してくれますが、同時にプライバシーの制限や自由な生活の難しさといったデメリットも伴います。特に通学の負担や食事の違い、ホストファミリーとの相性など、予想外の問題が生じる可能性もあるため、過度な期待を持たず、柔軟な姿勢で臨むことが大切です。

ホームステイを選ぶか、それとも寮など他の滞在方法を選ぶかは、自分の生活スタイルや留学の目的に合わせて慎重に検討する必要があります。どの滞在方法を選んだとしても、自分なりの工夫やポジティブな姿勢を持つことで、充実した留学生活を送ることができるでしょう。リアルな体験を楽しみ、困難を乗り越える姿勢こそが留学の成功のカギです。

この記事の監修:土屋雅人

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