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留学のホームステイ当たり外れ問題10選

  • 投稿日:6か月前
  • 更新日:2024-10-19 01:14:14

留学でホームステイを選ぶと、現地の文化や生活を体験できる貴重な機会を得られる一方で、「当たり外れ」の問題に悩むことも少なくありません。ホストファミリーとの相性や生活環境が自分に合えば、かけがえのない思い出になる一方で、そうでない場合はストレスの原因になることも。

食事、衛生、通学、そしてルールの厳しさなど、様々な要素が関わるため、運の要素が大きいのもホームステイの特徴です。本記事では、そんなホームステイの当たり外れの具体例を紹介し、トラブルに対する心構えや、必要な対応策についても考察します。ホームステイの魅力と注意点を理解し、充実した留学生活を送るための参考にしてください。

留学のホームステイ当たり外れ問題5選

留学エージェントでホームステイ先を決めれない

留学のホームステイで当たり外れが大きい理由の一つとして、留学エージェントがホームステイ先の選定に関与できないことが挙げられます。留学エージェントに相談して渡航の準備を整える段階で、どうしても「エージェントさえ良ければホームステイ先も安心」という期待を抱きがちです。しかし、実際にはホームステイ先の選定は語学学校や現地のホスティング機関の裁量に委ねられており、エージェントには直接的な選定権がありません。これは、ホームステイの成功が一種の“ガチャ”のような側面を持つことを意味します。

留学エージェントは留学生にとって非常に心強い存在であり、ビザの手続きから学校選びまでの全体的なサポートを行ってくれます。しかし、ホームステイ先に関しては彼らが直接ホストファミリーを選べないため、対応に限界があるのです。例えば「事前にホストの情報を聞いても、実際に滞在してみるとイメージと違った」というケースはよく耳にします。また、事前に写真やプロフィールが提供されないことも多いため、事前準備に限界があるのも事実です。

語学学校やホスティング機関の判断基準は、「家が留学生を受け入れられる広さか」「家主が学生の生活をサポートできるか」といった基本的な条件を満たしているかどうかに重点が置かれます。そのため、例えば「ホストファミリーがとても社交的で友達のように接してくれる」といった細かな期待は事前に保証されません。ホストファミリーの生活スタイルや価値観が合わないことも少なくないため、実際に住んでみて初めて違和感を覚えることもあります。

特に、「静かな生活を希望していたのにホストファミリーがパーティー好きだった」「食事が口に合わなかった」などのミスマッチもありがちな問題です。このようなケースでストレスを感じる学生も多く、早期の滞在先変更を希望することもありますが、空き状況や手続きの問題で簡単にはいかない場合もあります。さらに、ホストファミリー自身も長期間留学生を受け入れることに疲れを感じ、態度が変わってしまうこともあります。

語学学校もホームステイの品質管理をしてない

留学のホームステイで当たり外れが大きい背景には、語学学校がホームステイの品質管理を徹底していないという現実があります。語学学校の本来の業務は、留学生に質の高い英語教育を提供することであり、ホームステイの管理はその範囲外と見なされがちです。もちろん、語学学校はホームステイに関わる手配や紹介をすることが多いものの、あくまでそれはサービスの一部であって、滞在先の品質チェックが最優先ではありません

さらに、ホームステイの品質管理を徹底することは非常に難しい作業でもあります。例えば、学校が紹介するホストファミリーの数は多く、一軒一軒を訪問し、毎回の状況を把握するのは現実的ではないのです。ホスト家庭には子育て中の家族から高齢の夫婦、個人で留学生を受け入れる人まで多様なケースが存在し、その全てをきめ細かく監督するのは労力も時間も膨大にかかります

また、語学学校はホストファミリーの生活スタイルや価値観のチェックよりも、教育プログラムの運営に力を注ぐことを重視します。そのため、ホームステイでの経験が学生の期待に合わない場合でも、対応が後手に回ることがあるのです。例えば、食事の内容が質素すぎる、ファミリーの生活時間が合わない、などの不満があっても、改善が迅速に行われないことも少なくありません。

さらに、ホストファミリー側も家庭の事情や個人の都合で対応が変わることがあるため、品質のばらつきが生まれやすいです。学校側が事前に選定したホストが、いざ学生を迎えたときに期待どおりの対応をしないケースも珍しくありません。例えば、「友好的で英語の練習相手になってくれると思ったら、ほとんど会話がなかった」「家族と一緒に過ごせる時間を期待したが、ファミリーは忙しく常に不在だった」などのケースが発生します。

語学学校が管理できる範囲としては、学生からのフィードバックに基づいてホストの評価を見直し、問題があれば次の学生には別のホストを紹介するなどの対応が一般的です。しかし、こうした対応も常にスムーズに進むわけではなく、すでに滞在中の学生が短期間で滞在先を変更できない場合もあります。そのため、ホームステイに不満があっても、ある程度は学生自身が柔軟に適応する努力も必要になります。

裕福ではない家庭がホームステイを提供している

留学のホームステイで当たり外れが大きくなる理由の一つに、裕福ではない家庭がホームステイを提供しているケースが多いことが挙げられます。多くの人は、ホームステイというと「異文化交流を楽しみ、家族の一員として温かく迎えてもらえる場所」という理想像を思い浮かべますが、実際にはそうした家庭ばかりではありません。ホストファミリーの多くは、生活の一部として収入を得るためにホームステイを運営していることが一般的です。ボランティア精神で留学生を受け入れている家庭はごく一部であり、そのため理想と現実にギャップが生まれることも少なくありません。

裕福かどうかがホームステイの質を決める絶対的な要素ではありませんが、生活環境や提供されるサービスに影響することは事実です。例えば、裕福な家庭であれば学生専用の部屋が広く整えられ、食事にも手間をかける余裕があるかもしれません。しかし、経済的に余裕のない家庭では、生活コストを抑えるためにシンプルな食事しか出されないこともあります。もちろん、それ自体が悪いことではありませんが、留学生が期待するレベルの食事や設備と違うと不満につながることも考えられます。

また、経済的に厳しい状況の家庭では、家族全体の雰囲気がピリピリしていたり、生活が忙しすぎて十分にコミュニケーションを取れないこともあります。ホストファミリーは仕事や家庭の事情で日々の生活に追われているため、留学生との交流に時間を割けないケースも少なくありません。例えば、「英語の練習ができると思ってホームステイを選んだのに、ホストがいつも仕事で不在」という話はよく聞かれます。

さらに、ホームステイを収入源として捉えている家庭では、ビジネスライクな対応になることもあります。ホスト側が「お金をもらっているから最低限のことはするが、それ以上のことはしない」というスタンスを取る場合、留学生は孤独を感じたり、不満を持ちやすくなります。特に「食事付きプランなのに出された食事がほぼパンとジャムだけ」といった体験は、学生にとってショックが大きいでしょう。

もちろん、裕福でなくても素晴らしいホストファミリーもたくさんいます。家庭の経済状況が厳しい中でも、心のこもった対応をしてくれるファミリーに出会えば、その滞在は一生の思い出になるでしょう。しかし、そうした「当たり」を引くには運やタイミングも絡むため、期待しすぎず柔軟な心で滞在に臨むことが大切です。

日本にもいろんな家庭があるようにキラキラファミリーばかりじゃない

留学のホームステイで当たり外れが大きく感じられる理由には、日本にもいろいろな家庭があるように、海外のホストファミリーも多様であることが挙げられます。テレビやSNSでは、笑顔で迎えられ、食卓を囲んで賑やかに過ごす「キラキラホームステイ」の風景が紹介されることが多いですが、それはほんの一部を切り取ったにすぎません。実際には、ホストファミリーも人それぞれの性格や生活スタイルを持っており、内向的な家族やコミュニケーションがあまり得意でない家庭も多く存在します。

留学生の中には、事前にこうした理想的なイメージを思い描いてホームステイに期待を抱く人もいますが、全ての家庭が明るく活発で、異文化交流を積極的に楽しむわけではないということを理解しておくことが大切です。たとえば、学校や仕事が忙しく、ホストがほとんど家にいない場合もありますし、家族全員が静かに過ごすことを好む内向的な家庭もあります。「会話を通じて英語力を伸ばしたい」と思っても、ホストとのコミュニケーションが思うように取れないこともあるのです。

特に、ホストファミリーが生活の中でお互いを尊重し、プライベートを大事にする文化を持つ場合、必要以上に干渉せず、あまり積極的な関わりを持たないことがあります。これは決して冷たいわけではなく、家族内での心地よい距離感を大切にしている結果です。しかし、こうした文化に慣れていない日本人留学生にとっては、「自分が歓迎されていないのでは?」と不安に感じることも少なくないでしょう。

もちろん、キラキラファミリーのようなフレンドリーで積極的に関わってくれる家庭も存在しますが、そうしたファミリーに出会えるかどうかは運の要素も大きく関わります。日本で考えてみても、全ての家庭がホームパーティーを開いてゲストを迎えるような賑やかな家庭ではないのと同じです。ホームステイも同様で、どの家庭に当たるかによって体験が大きく異なるのは当然のことと言えます。

こうした当たり外れを回避するためには、最初からホームステイに過度な期待を抱かず、さまざまな家庭に順応できる柔軟な心構えが重要です。たとえば、「会話が少ないのも、その家庭の文化の一部」と割り切ることで、必要以上に不安にならずに済みます。また、ホストファミリーとの関係があまり深まらなくても、自分から積極的に学校の友人や地元のコミュニティに参加し、自分なりの楽しみを見つけることも大切です。

よくあるホームステイのハズレパターン

ルールが厳しい

ホームステイの「ハズレパターン」の代表例として、ルールが厳しすぎる家庭に当たることが挙げられます。ほとんどのホストファミリーは、快適な生活を維持するために何かしらのルールを設けていますが、あまりに厳格なルールが多いと、ビジネスライクな雰囲気になってしまい、留学生にとってはストレスの原因になることもあります。せっかく海外での自由な生活を期待していたのに、あまりに細かい制約が多いと、「お金を払っているのにこんなに縛られるの?」と文句を言いたくなるのも無理はありません。

ありがちな厳しいルールの例としては、次のようなものがあります:

  • 夜間の外出禁止:夜8時以降は外出禁止や、遅くなる場合は事前報告が必要とされる家庭もあります。自由に出歩けないのは特に若い留学生にとって窮屈に感じられるでしょう。
  • シャワーの時間制限:水道代を節約するために、1回のシャワーは10分以内などの制限を設ける家庭もあります。「湯船に浸かる習慣がない」と分かっていても、リラックスする時間が限られるのは辛いですよね。
  • 食事のルール:例えば、「勝手に冷蔵庫の中のものを食べてはいけない」「毎日決まった時間にしか食事を取ってはいけない」といった規則もあります。自由に食べられないと、お腹が空いても我慢しなくてはいけないのは大変です。
  • 友人の訪問禁止:ホストファミリーの都合で、友人を家に招くことを禁止されているケースもよくあります。せっかく友人と親睦を深めたいのに、集まる場所が限られてしまうのはもどかしいですね。
  • 洗濯の回数制限:洗濯機が使用できるのは週に1回だけ、というルールもあります。荷物を減らすために少ない服を持ってきた留学生には、このようなルールは不便に感じられるでしょう。

こうした厳しいルールに直面すると、「せっかく留学して自由を楽しもうと思ったのに…」と落胆してしまうかもしれません。ホームステイがあまりにルールだらけだと、気を使いすぎてリラックスできず、ホームステイのメリットが半減してしまいます。

性格が悪い

ホームステイの「ハズレパターン」の中でも、最も辛いのはホストファミリーの性格が悪い場合です。異国の地で心の拠り所になるはずのホストが、意地悪だったり、不親切だったりするのは、留学生にとって大きなストレスです。実際、私の友人も、性格の悪いホストファミリーに当たってしまった結果、まるで地獄のような日々を送ったと言っていました。

韓国から留学していたソンヒ(仮名)は、最初は「ホームステイなら現地の生活を深く体験できる」と楽しみにしていました。ところが、到着してすぐにホストの態度に違和感を覚えます。ホストファミリーは彼女に挨拶もろくにせず、部屋に案内した後はほとんど放置。彼女が質問をしても、「自分で調べなさい」と冷たくあしらわれ、まるで厄介者扱いされているような気分になったそうです。

食事の時間になっても、テーブルに並べられたのは冷凍ピザを電子レンジで温めただけの簡単なものでした。それも、ホストが一緒に食卓を囲むことはなく、ソンヒはいつも一人で食事をする羽目に。さらに、冷蔵庫の食べ物を「勝手に使うな」と言われたため、何かを口にするたびに緊張していたとか。

ある日、彼女は友人と帰りが少し遅くなり、夜9時過ぎに帰宅しました。するとホストは不機嫌そうに彼女を迎え、「遅れるなら事前に連絡を入れろ」と怒鳴り散らしました。これ以降、ホストは露骨に冷たい態度を取り、毎日のように小言を言うようになります。たとえば、**「シャワーが長すぎる」「洗濯機の使い方が間違っている」「部屋の片付けがなっていない」**など、些細なことにまで文句をつけるようになりました。

何が一番辛かったかというと、心を通わせるような会話が一切なかったことだと言います。ソンヒは「ホームステイならホストファミリーと一緒に英語を練習したり、楽しい時間を過ごせる」と期待していたのに、実際には必要最低限の言葉しか交わさず、家の中にいるのに孤独感に苛まれたそうです。

こうした経験は、彼女にとって大きな精神的負担となり、次第にホームステイ先に帰ること自体が苦痛に感じるようになりました。最終的には学校のカウンセラーに相談し、別の滞在先に移ることができましたが、「あの家での数週間は人生で一番長く感じた時間だった」と振り返っていました

食事が質素

ホームステイの「ハズレパターン」としてよくあるのが、食事が質素すぎるケースです。もちろん、食事を用意してもらっている以上、文句を言うのは気が引けますし、国ごとの食文化も違うため、「それがその国の普通」と割り切ることも必要です。しかし、毎日の食事があまりに手抜きに感じられたり、ホストが安く済ませようという意図が見えてしまうと、どうしても気分が沈んでしまうこともあります。

たとえば、朝食が毎日トーストとジャムだけだったり、夕食が冷凍食品のハンバーガーばかりだったりすることもあります。これが時々なら気になりませんが、毎日同じメニューが続くと、「またこれか…」とがっかりすることもあるでしょう。日本の家庭で普段から栄養バランスの整った食事に慣れていると、こうした質素な食事に物足りなさを感じるのは当然です。

さらに、ホストファミリーが明らかに「できるだけ安く済ませてやろう」という意識で食事を用意していると、心からくつろげなくなります。たとえば、学校で長い一日を終え、温かい家庭料理を楽しみに帰宅したのに、夕食がレトルトスープだけだったときの落胆は、留学生にとってかなりのストレスになるでしょう。「お金を払って滞在しているのに、この対応はどうなんだろう?」という気持ちになるのも無理はありません。

一方で、その家庭の食文化や経済状況を理解することも大切です。留学生を受け入れるホストファミリーは必ずしも裕福ではなく、できる範囲で食事を提供してくれています。また、家庭によってはシンプルな食事が普通という場合もあります。例えば、オーストラリアでは朝食を軽く済ませる文化が根付いており、トーストやシリアルだけの朝ごはんは珍しくありません。これを**「自分に手を抜いている」と捉えるか、「現地の文化を学ぶ機会」と捉えるか**で、心の負担も変わってきます。

とはいえ、ホームステイの契約内容に**「1日2食付き」や「食事の提供を含む」と記載されている場合は、一定の期待を抱くのも自然です。それが満たされないと感じたときは、ホストとのコミュニケーションが重要になります。たとえば、「今日はもう少しお腹にたまるものが食べたい」と軽く相談してみるのも良いでしょう。また、遠慮せずに語学学校やエージェントに相談する**のも一つの方法です。エージェントがホストとの間に入り、食事の改善をお願いできるケースもあります。

不衛生

ホームステイの「ハズレパターン」で特に困るのが、不衛生な環境に当たってしまうことです。留学中の滞在先は、ただの寝泊まりする場所ではなく、毎日の生活の基盤となる場所です。だからこそ、清潔で快適な環境が整っていないと、生活全体に影響を及ぼし、ストレスの原因になってしまいます。もちろん、語学学校やエージェントはホストファミリーに対して最低限の衛生基準を守るよう指導していますが、実際にはそのルールが徹底されていないケースも残念ながら存在します

不衛生なホームステイ先の典型的な例としては、以下のようなものがあります:

  • キッチンが汚れたまま:食器がいつまでも洗われず、シンクに山積みになっていたり、油で汚れたコンロがそのまま放置されていることも。調理器具が清潔でないと、料理を手伝いたい気持ちも失せてしまいます。
  • ゴミが溜まりっぱなし:家のあちこちにゴミ袋が置かれ、週に一度の収集日まで捨てられない。キッチンやリビングに悪臭が漂うこともあり、不快な思いをすることは避けられません。
  • バスルームやトイレの掃除がされていない:排水口が髪の毛で詰まり、シャワーを浴びるたびに水が溜まる、トイレの便座が汚れているなど、バスルームの不潔さは毎日の生活に直接響きます。特に日本の家庭で清潔な環境に慣れている留学生にとって、こうした状況は精神的にきついものがあります。
  • ペットの毛や臭い:ホストファミリーがペットを飼っている場合、ペットの毛が床に散乱していたり、きちんとしたトイレ管理がされていないことで、家の中に臭いがこもることもあります。アレルギーがある留学生にとっては大問題です。

こうした不衛生な環境に置かれると、帰宅するたびに不快な気持ちになるため、留学生活の満足度が大きく下がってしまいます。最初は「ちょっとしたことだから」と我慢していても、次第にその不快感が蓄積し、ホームシックやストレスの原因になることもあります。

学校までの通学が大変

ホームステイの「ハズレパターン」の一つとして学校までの通学が大変という問題があります。ホームステイ先は、たいてい街の中心地から離れた郊外に位置していることが多く、毎日の通学が思った以上に負担になるケースも少なくありません。特に、語学学校や大学が市の中心部にある場合、通学時間が片道1時間以上になることも珍しくないため、朝早く起きて電車やバスを乗り継ぐ生活は、留学生にとって大きなストレスです。

ホームステイが郊外に多い理由の一つは、街の中心地や高級住宅街に住んでいる裕福な家庭が、ホストファミリーを引き受けることは少ないからです。高所得層の家庭は、生活スタイルやプライバシーを重視する傾向があり、他人を家に招き入れることに抵抗を感じる場合も多いのです。そのため、比較的広い家を持ち、家計の補助として留学生を受け入れる家庭は郊外に集中しがちです。

さらに、郊外に住むホストファミリーが多い背景には、大都市圏の住宅事情も関係しています。都市部の住宅は家賃や物価が高く、スペースも限られています。ファミリー向けの広い家を持つのが難しいため、郊外に移り住む家庭が多くなるのです。また、ホストファミリーを引き受けるためには、留学生用の部屋やスペースを確保する必要がありますが、都市部ではそのような余裕がないケースも多いです。

通学が大変な場合、移動手段の限られた地域に住むことが負担になります。たとえば、バスの運行本数が少なかったり、早朝や夜遅くの便がないと、毎日の通学がさらに困難になります。しかも、公共交通機関に慣れていない場合や、乗り換えが複雑な地域では、通学がストレスの原因となるでしょう。特に雨や雪などの悪天候の日は、通学の難易度が一段と上がります。

ホームステイ先の変更には条件があることも多いので注意

ホームステイの「ハズレ」に当たった場合、「じゃあ変更すればいいじゃないか」と思うかもしれません。しかし、実際にはホームステイ先の変更には条件があることも多く、思うようにいかないケースが多々あります。寮やホテルのように、自分の判断で気軽に移動できるわけではなく、変更するには語学学校やエージェントとのやり取りが必要で、場合によっては変更が認められないこともあります。

まず、学校側が面倒な手続きを避けたがることも、変更が難しい理由の一つです。学校やエージェントにとって、ホームステイ先の変更は一つの手間であり、新しいホストを探したり、ホストファミリーとの連絡を調整する必要があります。そのため、正当な理由がない限り、変更を渋られることがよくあります。たとえば、「食事が口に合わない」や「ホストファミリーと性格が合わない」といった理由は、学校側には軽く受け流されてしまうこともあるのです。

さらに、留学シーズンによってはホームステイ先の空きが少なく、変更が難しいという現実もあります。特に、夏休みや春休みといったピークシーズンでは、ホームステイ先がほぼ埋まってしまい、他の滞在先を見つけるのは至難の業です。学校やエージェントも「今は空きがないので待つしかない」といった回答をすることがあり、結局そのまま我慢せざるを得なくなる場合もあります。

そのため、自由な生活を求める人にはホームステイはあまり向いていないかもしれません。ホームステイはあくまで「家庭の一員として暮らす」スタイルなので、家庭内のルールに従い、ホストファミリーとの関係を大切にすることが求められます。もし、自分のペースで自由に生活したい人は、最初から寮のシングルルームを選択するのが賢明です。寮ならば自分の空間が確保され、ルームメイトと適度な距離感を保ちながら生活することができます。

また、短期留学の場合、ホテル暮らしを選ぶのも一つの手です。ホテルならば、自分の好きな時間に外出したり、食事の時間も自由に調整できるため、短期間でも快適な生活を送ることができるでしょう。ホテルの方が費用はかかりますが、ホームステイでのストレスを考えれば、「お金で自由を買う」選択も悪くありません

とはいえ、ホームステイにはホームステイの良さもあります。ホストファミリーとの交流を通じて現地の文化や生活習慣に触れられるのは、寮やホテルでは得られない貴重な体験です。そのため、ホームステイを選ぶ際には、最初から「自分に合わない場合でも簡単には変更できない」という前提で覚悟を決めておくことが大切です。

まとめ

ホームステイには、現地の生活をリアルに体験できるメリットがある反面、当たり外れの問題も避けられないという現実があります。ホストファミリーとの相性、食事の内容、通学の大変さなど、様々な要因が生活の満足度に影響を与えますが、重要なのは柔軟な対応力と「自分で楽しむ力」を持つことです。

もし「外れ」に当たってしまった場合も、すぐにエージェントや学校に相談し、改善策を模索することが大切です。また、最初から自分のライフスタイルに合った滞在先を選ぶことも、トラブルを防ぐ鍵になります。ホームステイでの経験がたとえ予想通りにいかなくても、その中で得た学びや成長が、あなたの留学をより豊かなものにしてくれるでしょう

この記事の監修:土屋雅人

1993年栃木県出身。
school surf運営代表。株式会社GOODBYE JAPAN代表。NPO留学協会賛助会員。
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